霜月の、お菓子は・・・?

福を呼べ呼べ、福来たる!
商売繁盛、幸せ掻き込め、目に物見せてくれるわ~っ、
熊手と一緒に心も彩る、力強いぜ、切山椒!

料理/清水 紀子

11月のお菓子は、切山椒・・・☆

材料(作りやすい分量)>

切山椒・材料

  • <山椒味>
  • 上新粉………100g
  • 砂糖………80g
  • 粉山椒………少々
  • 湯………100ml
  • <黒糖生姜味>
  • 上新粉………100g
  • 黒砂糖………40g
  • 砂糖………40g
  • ショウガ汁………小さじ1
  • 水………95ml

作り方

<山椒味の場合>

①.ボウルに湯以外の材料を入れて、混ぜ合わせる。

②.湯を加え、滑らかになるまで、練るように混ぜる。

切山椒・工程

③.「蒸し器の穴の開いた段」にクッキングシートを敷いて、②を流し入れる。

④.蒸気の上がった蒸し器で15分ほど蒸し、熱いうちに擂り鉢に移し、すりこぎで搗く。(擂り鉢、すりこぎ共に、搗く前に水で濡らしておく)

⑤.滑らかになったら、打ち粉(上新粉)をふった「まな板」の上などに移し、表面にも打ち粉をふってラップをかぶせ、麺棒で1cmの厚位にのす。

⑥.棒状になるように切り分け、くっつかないように切り口にも軽く打ち粉をふる。

<黒糖生姜味の場合>
※山椒味に、準じる。


「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡

こちらのコーナーでは、デザートをランダムに毎月ご紹介をしていきます。
どうぞ、お楽しみに♡

私の実家のお話なんですが★
・・・そういえば家を建て直すまでは寝室に、熊手がずーーーっと飾られてありました・・・。 (‘_’)
子供心に、「毎年、一回り大きいモノに買い換える☆」なんて習慣は知りませんでしたから・・・★
ずっと、ずーーっとある「熊手の本当の意味」を知ったのは、けっこう大きくなってからだと思います。

その熊手も資料によると、
「玄関に飾るなら熊手を入り口に向けます、室内なら南や東、西に向けます
・・・そして可能なら、その年の恵方(吉方)に向けて飾るモノ・・・とありました。
思えば南に向いてはいたかと思いますが、つくづくそういった習慣にはあまり縁のない・・・私の実家の様子でありました★★★

頭の芋

・・・はてさて。
今回のお菓子は、行事食も踏まえて思案をしていた処に、
年の暮れ近くなって、酉の市!
開運はもちろん、商売繁盛ときてますから、こいつは縁起が良いって奴ですよね☆」
という運びになったのですが、酉の市の行事食はといえば「頭の芋(やつがしら)」なんです★

・・・これが左の写真の如く。
里芋の一種で、全身にコブコブが一杯あるせいでか、
「人の頭に立つ・・・出世するよね♡」
また、一つの株から子株を幾つも増やすことから、子孫繁栄を願うという・・・シロモノ。
・・・里芋のお仲間だとすると、旬食材も山の芋だしで、10月のメニューの構成として全体を見ると、色合い的には今ひとつ映えなくて、何だかインスタ映えがしないような・・・★という事を先生と2人、頭を悩ませていましたっ。 (^_^;)

ところが酉の市には、・・・これは私、食べたことも見たことも、買ったこともなかったんですが、もう一つ行事食があったのでございます・・・♡

それがこの・・・切山椒なんです!
何でも、「山椒は、葉も実も花はもちろん、そして幹に至るまで、捨てる部分が一切ない!
この・・・「すべて利用できる縁起の良いモノ☆」で作られているなる、お菓子の存在をこの度初めて知りまして、
「これはもうもうっ、ひとつっ、ぜひにっ、いっぺん食べてみたいんです・・・っ!!」
・・・という事で、清水先生にリクエストをしてみたのでございました~、わーいっ♡ (^_^)/

はてさて資料を見てみると、もとはお正月に食べていた餅菓子☆であるとか。
・・・お江戸の頃から愛されていたというお菓子で、実は茶人の小堀遠州さんがお好きだったというお話も。 (゜_゜ )

・・・この方、備中松山藩の二代目藩主をお務めになり、その後にまた、近江小室藩の初代藩主を務められたお方とか。
ダビンチのごとくに、多才なお方であったようで、建築や作庭、書道に尊び、遠州流(小堀遠州流)茶道の祖でもあったらしいです、へ~え。 (‘_’)

資料を見ると、酉の市の模擬店でも切山椒は売られているようで、中には挽き茶を使ったモノやら、食紅を使ってのピンク色のモノやらで、色彩もけっこうに豊かに。
・・・でもでも、そこはシンプルな処がお江戸っぽいよね、という処でこの度は、山椒味黒糖生姜味で仕上げて下さいました♡

黒糖生姜とくれば、どの健康誌でも大絶賛(!)の秋冬にはぴったりな取り合わせです。
実は私、これを楽しみ♡に撮影に向かったといっても過言ではないくらいに、とっても楽しみにしておりましたっ! (^_^)v

拍子切りに仕上げるから「切山椒」とも呼ばれているらしく、丸く仕上げれば「山椒餅」とも呼ぶよう。

・・・今回は上新粉(つまり、お米の粉☆)で作られていますが、高級品は求肥で作るモノもあるみたいです。
「餅菓子の部類」に入るので、時間が経つと固くなってしまいますが、そこは「火鉢であぶって庶民が楽しんだ」とも・・・資料にあります。
なんだか、生活感がいやます感じで楽しいですよね♡
また焼くとなると、山椒の香りもたって、匂いからして元気になりそうな感じですよね。 \(^_^)/
酉の市以外にも、夷講(えびすこう)初芝居など、おめでたい席で愛されていたようです。

なにしろ山椒さんと言えば、漢方で申す処には、胃腸に良い事はもちろん、夏なら虫除けにも使えるらしく。
・・・その他、整腸作用や生活習慣病予防に、疲労回復にも効果があるそうで、食べていると風邪を引かない・・・ともあります。
これから寒くなるこの時期に、ぴったりなお菓子でもあるんですねぇ、へ~え。 (‘_’)

・・・そもそも山椒パワーがみなぎっているのに、そこへアルカリ性食品でミネラルも豊かな!
血行までも促して下さるという黒糖さんを合わせれば、もう怖いモノなし!

なのに見た目は素朴で、ボクトツ・・・。
田舎から出てきたばかりの学生さんのような出で立ちの切山椒さんで、酉の市見物に出掛けるも良し!
お家でのお茶請けにも、いかがですか?
・・・食感は、ボンタン飴!
懐かしい味が、気持ちを和ませる・・・優しいお菓子です。 (^_^)/

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