「出世する?ブリと大根、日本人」

「出世する?ブリと大根、日本人」

西では「年取り魚」とされている・・・ブリさんですが。
のお方は「出世魚!」でもある事は・・・皆さま、ご存じの事かと思います。 (^_^)/

・・・関東の場合でなら、稚魚の事をモジャコと呼びまして、1年(32センチ程度)育てば「ワカシ」と。
それが2年でなら、50センチほどに育ったモノを「イナダ」と呼んで、3年目でなら65センチ(!)で「ワラサ」に。
・・・そして80センチを過ぎれば、今度は堂々と「ブリ!」と名乗れるようになるのだそうですが、それには4年以上の歳月が必要なんだそうです。

・・・・ところでブリは、養殖も盛んですよね。
ブリさん、能登半島でやら、房総半島以南は水温20度くらいの処で、産卵を致します。

・・・そして、48時間ほどで孵化をするのですが、そこは、・・・流藻かなんかに寄り添いながら★
プランクトンなんかをお召し上がりになりつつも、数センチほどにまで育ったところを、養殖業者が捕まえては、各々の生け簀で育てるのだそう★

・・・ちなみにブリさん、養殖が盛んになったのは、1960年頃からなのだとか。
養殖モノは、1年ほどで出荷してしまうんだそうですが、天然物と区別をするために「ハマチ」とこれまでは銘打っていたのだそうですが。
・・・昨今では、5キロ以上のモノを「養殖ブリ」と称するようにも、なりました。

はてさてブリさん、日本では一体、いつの頃から愛されて来たのでしょうか。
資料によりますと、織田信長とかが活躍をしていたという戦国時代以降になって、北陸の方で「台網(だいあみ)なる漁法」が発展をしていきます・・・。

・・・これでブリさん、北の方ではよく揚がるお魚となったのですね。
ちなみにブリさん、アジ科の回遊魚・・・なんですが★
たまに偏屈さんがいらっしゃるようで、瀬付きのお方もおられるのだとか。

そんなこんなで、ブリさん。
三枚に下ろしては、塩蔵して、藁苞で巻いての「縄巻鰤(能登)」にしてみたり。
・・・背開きしては、今度は内蔵を抜いてからの塩漬け、日に干しての「塩乾鰤(三河・加賀・志摩)」にしてみたり・・・などなど。
愛され方も様々ですが、西の方ではブリさん、縁起が良いお魚とされておりまして、お正月用によく用いられたのだと・・・言いますが。

東では、ぜんっぜんっ、そんな事はなくっ(!!)
・・・それは、強い脂のせいなのでしょうか・・・???

魚介としては、下の下な扱いで、なんて手ひどい仕打ちなのかっ。 (>_<)
・・・お魚番付で肩を並べるのは、黒鯛はまだ、ともかくとして。
生鯖にマグロ、ドジョウと並んでいるというのが・・・真実であったよう★★★

・・・ホントにお江戸の人たちって、ガテンな職人さんが多かったわりには(!)
・・・天ぷらとかが好きだったわりには(!)
お魚だけは案外、サッパリとした味がお好きだったんですねぇ、へ~え。 ( ̄_ ̄ i)

そんな・・・ブリさんなんですが★
不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)も、豊富に含んでおられますっ。
・・・なんでも、寒い海中を行くお魚さんの持つ脂肪分というのは、動物系に比べると、わりに固まりにくいんだそう(!)

EPA
には、血液中のコレステロールを低下させてくれるパワーがあるので、血液サラサラ効果が見込めますし。
対する(?)DHAの方には、これまたコレステロール値を下げて下さるのはもちろん、脳細胞の成長を育成(!)
ボケ防止にも、効果あり(!)

・・・ただこれらは、酸化をしやすい・・・という難点があってしまうのですが、ブリさんにはまた「抗酸化作用ある、ビタミンEが含まれている♡」といいます。
なので「ビタミンCを含んでいるお野菜と一緒に食べる」と、そのパワーを持続して下さるんですよねぇ~。 o(^▽^)o
ブリさんと、ビタミンC一杯のお野菜との組み合わせ♡、そこには力を入れていきたい処です。

そしてブリさん、代謝を促すと言われているビタミンB群☆や、タウリンも多く含んでいるので、こちらにも疲労回復や、動脈硬化までもに効果があります。

・・・またタウリンってのは、血合いと呼ばれる「背骨に近い赤黒い部分に多い」ので、気になる方はこちらを積極的に摂取すべしっ!

昔は、東のお節には鮭、西なら鰤(!)だったそうですが、今はどこのご家庭でも東西の差別なく、お好みで整えておられるかと思います。
季節の味をしみじみ、精一杯活かして、健康にも役立てたいものです。 \(^_^)/

さて、もう一つの旬食材に参りましょう。
「春の七種」でも名乗りを上げている・・・大根さんです。

大根さん、実は種類もけっこうにあるそうで、その原産地は例えば、地中海沿岸の辺りである種類があったり、はたまた中央アジアが原産でもあったり。
・・・逆に、日本が原産ではないか・・・?と言われている品種までも、あるそう★

また伝来についてなんですが、日本には中国から、弥生時代に伝来をされたとも言われていたり・・・などなど☆
色々あるようですが、とにかく古来から、日本にはあったと言われているお野菜ではあるようです。

・・・
なにしろ、「日本書紀」にすら、その名が見えます!
かの有名人(?)仁徳天皇の歌にも、「於朋泥(おほね)」という名前で登場をされていますし。

・・・ちなみにその名の由来はといえば、「大きな根」から「おほね」→「おおね」→「大根(だいこん)」と呼ばれるようになったとも★

ちなみに、この「大根」という文字は俗字なんだそうで、本当はこんなに小難しくも「蘿蔔」と書くんだそうです。 (^_^;)

とにかく、この大根さん・・・なんですが★
とにかく日本に入って来た当時は、・・・何しろ形もまだ小さかったですし、美味しいものでもなかったのだと・・・資料にあります。
鎌倉時代に生きたとされる日蓮上人さんが、信者の方に送っていた礼状にまでも、
「大根は大仏堂の大釘のごとし(!)」・・・と、あります。
・・・大釘って一体、どんな味だと言うのでしょうか・・・★ (^▽^;)

おいおいに品種改良が進んでいったのは、室町の辺りからだそう。
種類も増えて、ようやく形も今の大きさにまで、なりました。

・・・だいたい、もともとは・・・大根さん。
生食や煮食をするのはもちろん、神様にもお供えをされてもいましたし、民間療法としても活躍をされておりました(!)

食べ過ぎ飲み過ぎには、もちろんの事!
美容や健康を始め、さらには熱さましやら咳止め、はたまた頭痛止めなどの薬用・・・などなど♡

日本はもとより、海外でも古くから、野菜としてよりも、薬草としての活躍が大きかったようなんです。

・・・また面白い処では、「一緒に食べると、食あたりを起さない!」とのことから、「あたらない野菜」としても重宝をされ、またその事から(!)
下手くそな役者のことを「決して当たらない役者」・・・ということで、大根役者と呼ぶようにもなりました。 (^^ゞ
ホントは、蕎麦や豆腐、魚介に添えられていたのには、「毒消しの効果を狙って」の事なんですが★

・・・ちなみに大根さん、京都では、初冬の頃になりますが「大根焚きの行事」なるモノがあるそうです。

これは「中風(今でいう脳卒中)除け」を願ったモノなんだそうですが、大根の特に、皮の部分に「毛細血管を強くする、ビタミンP」が含まれているのだそうで。

・・・現代医療の点から看てもコレって、まったく効果がなかった訳でもないんでしょうねぇ、へ~え。 (‘_’)

大根さんは、根の部分は淡色野菜に当たるのだそうで、ちなみに葉っぱは緑黄色野菜なんだとか。
・・・なので、大根葉が付いたままでは・・・大根さん★
「葉が、根の水分を吸収して、シワシワになってしまう★」ので、買ってきたらばまずは、葉と根を分けてから、それぞれを別々に保管をした方が良いそうです。 (゜_゜)

葉の部分には、ビタミンやカルシウムなどが含まれておりますし。
根の部分なら、「ジアスターゼ」という「でんぷん分解酵素」が含まれていて、生食をしている折には、こちらが消化を助けて下さるんだそう☆

・・・また、根にある大根のあの、辛み成分・・・「アリルイソチオシアネート(辛子油)」には(!)
摩り下ろして酵素に触れると今度は、抗菌作用はもちろんの事、抗ガン作用にもなるのだ・・・とか。 ( ̄_ ̄ i)

そして、・・・なんと(!)
お江戸の頃には何と、大根おろしは味噌汁の具!!・・・にもなっていたというから、驚きですっ!
味噌の原料の大豆と言えば、「戦国の世の頃では、軍馬の飼料」になっていましたっ!
なので、平和になってから、ようやく(!)
「大豆の生産が増加して初めて、味噌が作れるようになりました」という下りは、こ「和心エッセイのそこかしこ」でやら、「枝豆エッセイ」でも、ご紹介をしておりました。

その・・・ようやくに、味噌が庶民にも普及をしてきて、わりと皆さん、ごくフツーに味噌汁を食べられるようになって、初めてっ!
その具もとにかく、さまざまに試してみた・・・のであるとか★

・・・当時はまだ、皿状の陶器の表面に、細かい突起をつけたモノで大根をおろしていたのではないか・・・と、資料にあります。

これはもともと、大根を擦るモノではなくって、その名も実は「わさびおろし」
発祥は中国だそうで、もともとはショウガを摩る為に考案されていたのが日本に伝わり。
・・・わさびはもとより、大根までもおろしていたようです。 (^_^)/

・・・ちなみに「大根の細切り」を、「千六本(せんろっぽん)」とか言いますよね。
これは実は「中国風の表記から来ている言葉」であるそう(!)

ラテン語でなら、大根は「Rapha」と表していますが。
中国でなら、漢字で「蘿蔔(ラフク・・・ちなみに北京語で言う処だと、ロープ・ローポ)」と発音し。
・・・千切りにした大根料理を、彼の地では「繊蘿蔔(センロフ)」と言っていたのが、日本ではこれがなまって、今では「千切りにすること」「千六本」と呼ぶようになりました♡

・・・大根さん、なかなかに侮れないお方でありましたね・・・。
お江戸の頃の日本人が愛したのは、清廉潔白な三白料理、お米にお豆腐、そしてこの・・・大根さんでありました。
ついつい在り来たりで、見落としがちな・・・この方達ですが、しみじみと愛し、また新しい1年を祝おうではありませんか。         <<文責・山野亜紀(女 邦史朗)>>

※山野 亜紀(女 邦史朗)プロフィール

関連記事

  1. 「サンマ苦いか、しょっぱいか、命繋げた、サツマイモ!」

  2. 「命賭けだよ、キノコ狩り、いつから食べたの?キンメダイ!」~長月の旬エ…

  3. 「愛されてるアジだよね! イキな枝豆、日本人」~文月の旬エッセイ

  4. 「たどり辿って山のイモ、サケ愛されている、日本人!」

  5. 「愛されてきた証拠だね! キュウリにカツオだ、日本人」~葉月の旬エッセ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。