第8話 私が殺陣師になれた(?)ワケ★

第8話 私が殺陣師になれた(?)ワケ★

演武をご覧になった方から戴いた写真です。 (^_^)/

・・・1月の演武も終って、はぁ~、やれやれ★
年の初めに「林邦史朗先生・創始の武劇」を、披露させて戴きましたが・・・その先生が亡くなられてはや、2年になります。
私はあれから、自分の生きる道を選択する機会に恵まれ、一生懸命に考えながら・・・。
あっちにぶつかり、こっちにぶつかりしてようやく、何とか道を辿っております。

変らないのは、私の生き方だけでしょうか・・・★ (´_`。)
そして近頃よく、「なぜ殺陣師になったのか」と聞かれるんですが★
・・・私の場合は、すっごく困難な道のハズなのに、もはや他に道がなかっただけ(!)・・・としか言いようがないような・・・★

さて、その切っ掛けは何だったんですか、といえば(!)

それは林邦史朗先生と、先生のプロダクションのご事情からであったように、思います★
まずは、林邦史朗先生に臨まれて1999年より、「林先生の殺陣の代理講師を始める事となりました。
・・・おそらくはその当時、女性の殺陣の講師というのは、私が初めてだったように思います☆
ちなみに先生のプロダクションでも、それまでは男性ばかりがこの仕事をされていた訳ですが★
それがまた、「男性陣のまた誰もが、この仕事をやりたがらなかったから★」という理由で(!)
私が、「お試しで♡」講師の仕事を始めたというのだから・・・。
これって、ちょっと笑えるネタではないかと、思うんですが・・・。 (^▽^;)

・・・かようなワケで、先駆け的な存在になってしまった・・・私なんですが。

この仕事を始めたばかりの頃の私には、やっぱり、ちょっとくらいは・・・奢りもあったかと思うんですが★
ある時、・・・それは「劇団ひまわりの夜のレッスン」だったと思います。

俳優養成所のレッスンって、同じ内容の項目が、ウィークデーの昼夜、そして土日にもと行われているんです。
・・・何しろ、ここに通ってくる人達は皆さん、入会金と月謝を支払っていますから、どんな身分(社会人・学生さん)でも、どの項目でも受講が出来るようにというシステムなんですね。 (‘_’)

なので「ウィークデーの昼のクラス」はと言えば、例えば・・・アルバイトで身を立てている方であるとか。
時間に融通の利く方が通って来られますし、夕方から夜にかけてのレッスンとなれば、高校生や会社で働いている方なんかも、やって来ます。

・・・ある時、気が付いたんですが★

参加している高校生(制服を着ているから、すぐ判る★)が、何故だかものすっごく(!)
とーーーーーっつても、つまらなさそうにしているのが、私には何故だか、ひどく気になりました。
・・・そこで、やはりレッスンに参加している三十代くらいの女性に、何気なく尋ねてみたんです。
「若いのに、何であんなにつまらなそうに、暗い顔をしているんですかねぇ」と。
・・・すると、彼女が仰るには、
「やっぱり、疲れているからなんじゃないんですかねぇ~」・・・と、仰るんです★

高校生(つまり、若い★)とはいえ、朝から学校に行って、それが引けてから劇団に通う。
・・・学生さんですから、月謝は親御さんが払って下さっているから、そこには問題がないにしても。
満員電車に揺られて・・・稽古場にまでやっては来ますが、また劇団に通っているからといって、良い仕事を斡旋してくれるという保証もない・・・★★★

・・・なるほどなぁ~と思って、私は考え、
「それではせめて、みんなが楽しく、身になるレッスンになれるよう」
と、気張ってみる事と致しましたっ! ヾ( ´ー`)

・・・林先生は、
楽しくやらせてあげるのは簡単なんだけど、現場で使えないと意味がない(!)から」
だからこそ厳しい処も見せていらっしゃるような稽古内容でありましたが、私はといえば、
「・・・もしかして、今はこの場にいるけれども、この子達もいつかは結婚をするかも知れない・・・
結婚をしたら、子供を育てていくかも知れない♡
・・・また、なかなかに思い切れないような男の子なんかが殺陣を切っ掛けに、女の子と仲良くなったりする事だって、あるかも知れないしなぁ~・・・なんて、エトセトラ・・・☆

・・・行く先々で、いまこの劇団に通っていた事をいつか何処かで、懐かしくも思い出し☆
ここで習った事を・・・産まれた子供に、または劇団には全く(!)何ら関係のない友人に話したりするような事でもあるようになれば、サムライ文化だって広がってゆくよなぁ~・・・なんて、考えました。 (^_^)/

・・・こうして振り返ってみると、けっこうに・・・太平楽的な考えではあったんですが★

私のレッスンは、林邦史朗譲り☆ですから。
「余所の殺陣のレッスン」では、けして取り上げられないような・・・侍の所作のお話なんかも、入っています。
そんな話はいつか、どこかの場を賑わせる切っ掛けになれるかも知れないし。
・・・何より、林先生はまだ当時はお元気で、バンバンと現場に立たれていたお方です♡
「先生の現場に行った時に、困った事にならないように・・・」
という思いもあって、私はレッスンのやり方を変えました☆
・・・そうすると、レッスンを受けている皆さまの顔も、私だけには変ったように感じられ(!)
何より、皆さまの楽しそうなお顔・姿を見ることが、私の生きがいとなりました♡ (〃∇〃)

例え同じ内容でも、伝え方を工夫すれば、興味を持った子がいつか、どこかで何かの役に立つ事もあるかも知れない・・・☆

そんな私の話を聞いて、林先生は笑いながら、
「別に、そんな事まで考えなくても良いんだよ」
・・・なんて言いながらも、私が思う通りに、好きなようにやらせて戴けました♡

・・・さて、林先生が亡くなられてからは、私は殺陣講師の仕事からは離れる事になりました。
なので逆に、「自分の身には一体、何が残されているのか」が、まったく判らなくなってしまっていました★ ( ̄_ ̄ i)

・・・ある意味、私は林先生の影の存在でもあったので、私1人で、皆さまの前に出る切っ掛けもホントに少なかったからです・・・。
ところが、今も販売を続けている商品(殺陣教育DVDなど☆)のデザイナーさんが、教えて下さったのです。

講師という仕事は、実はワンマンショーをしているようなモノなんですよ」・・・と。

・・・振り返ってみれば、16年もの歳月を毎度毎度、たくさんの生徒(観客)を相手に、レッスンをして来た訳です。
少なくても、1週間の間に7、8レッスンは数があって、それを林先生と代わりばんこに担当して来たのですから(!)数にしたら、けっこうなコトになるのかな~、なんて思うんです・・・。 (^◇^;)

レッスン生の中には、運動神経の良い子や、悪い子もいれば。
ノリだけは良いけれど・・・といった子がいたりと、観客(生徒)はその日その日で様々に変わっていきますし、その反応もまた様々です。

その様子を見ながら、1時間半~3時間の間を、観客(生徒)があきないようにして・・・私はある意味、演武をして生きてきた事になります☆

ましてや、身体の事ですから★

今日1日やったからといって、すぐさま身に付くという訳でもありません。
・・・なので様子を見ながら、みんなの成長に併せて、レベルも変えていきます・・・。

林邦史朗の弟子で良かったと思える事は、その稽古内容が多岐にわたっている部分です。
現代アクション、空手、合気道、刀法、長物、マットで行う受身・・・などなど(!)
成長期の子供たちには、マット運動やストレッチを取り入れれば将来、身体も丈夫になって健康にも役立つとも考えました♡
・・・また大人の方でも、そこはムリをさせず(!)
出来る範囲で行いますから、大きなケガというのもありません♡

何より、みんなで同じ事に挑戦をするというのが、楽しい事であるようにと・・・心掛けて、レッスンをしていましたから。
我ながら、良い時間を過ごして戴けていたのではないかなぁ~と、信じております・・・☆

また、私は長らく稽古場におりましたから・・・☆

林先生の助手をたくさん務めるコトとなり、また・・・たくさんの実験台にもなりました★
・・・何しろ先生は、たくさんの剣術を研究されておられましたので、林流の門下生達は、その相手役も数多く務めることとなりました♡

また私には、その作業が面白くて、面白くて、レッスンにもどんどんと取り入れていきました。 (^_^)/
何故って・・・先生が今、この研究をされているという事は、その年の大河ドラマのどこかで、その剣術が関わって来るからです☆
という事は、レッスンを受けているメンバーの誰かが現場で、そこに関わるかも知れないと、私は考えるからです。

林邦史朗先生と、二人三脚で劇団や養成所のレッスンを請け負った月日がなければ、今の私は存在しません★

・・・でもでも、フツーに考えれば「殺陣」はともかく、真剣試斬演武を披露していたり。
林先生と共催をしていましたから、長らく乗馬教室を開催していたりと。
皆さまから見たら、とても特殊な人間に見えるのかもなぁ・・・と、そんな思いも致しますが(!)
時代劇では、乗馬は必要アイテム☆ですし、何より私は講師の仕事をしていたので(!)
「乗馬をしてみたいという子に、馬がどんな生き物なのか、少しでも伝われば良い」・・・と考えて、これまで行って来ました。

その乗馬教室も、来月3月で終了となりますが、林先生亡き後も、馬場の皆さん、そして乗馬のレッスンを施して下さった皆さまのおかげで何とか(!)
大したケガもなく、馬も人も安全で、楽しいレッスンがして来れたのかなぁと考えています・・・。
最後のレッスンも、天候に恵まれて、大過なく。
そして皆さまとも、・・・楽しく過ごせたらと願っております♡ (^_^)/    

<<文責・山野亜紀(女 邦史朗)>>

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