皐月の、主役は・・・?

こんな日にふさわしい、なんてキレイな青い空!
茶摘み歌に合せて、みんなで収穫、なんとまぁ香りがいいやね!
青い空に緑の茶畑、今日のごはんは新茶めしと新茶の佃煮♡

料理原案/清水 紀子 調理盛付/山野亜紀

5月の主役は、・・・新茶めしと、新茶の佃煮☆

<材料(2人分)>

新茶飯と新茶の佃煮・材料

  • 米………1.8合
  • 押し麦………大さじ2
  • 新茶………大さじ3
  • 塩………ひとつまみ
  • <佃煮用>
  • 昆布(20センチ角)………1枚(分量外)
  • しょう油………大さじ1
  • 酒………大さじ2
  • みりん………大さじ1

<作り方>

①.米は、研いで麦と併せてザルにあげておく。
昆布は、水(大さじ2ほど・分量外)に浸しておく。

②.茶葉に茎が含まれているようであれば、ここで取り除いておき、水680mlほどで、お茶をゆっくりと5分ほど出し、お茶と茶葉とに分けておく。

③.②で仕上がったお茶を、合わせて430mlにして①に入れ、30分以上浸水した後で塩を入れ、鍋をひとゆすりして調味料を混ぜて普通に炊く。

新茶飯・飯を炊く前の様子

④.炊飯が終わったら、②で分けておいた茶葉を半量ほど飯の上にのせて、15~20分ほど蒸らす。
蒸らし終ったら、さっくりと全体を返しながら混ぜる。

新茶飯・炊き上がった飯の上に茶葉を乗せる様子

⑤.<佃煮>浸してあった昆布水と調味料を入れて火にかけ、昆布は千切りにして加え、残った茶葉を加えて、水分がなくなるまで煮詰めて佃煮にする。


和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡

お米の国、ニッポン!・・・ではありますが。
こちらのコーナーでは、主食を敢えて「主役(!)」として、ランダムに毎月ご紹介をしていきますので、どうぞお楽しみに!

夏も近づく八十八夜~♫
・・・立春から数えて、88日目のこの日に摘んだお茶は(一番茶)は、上等とされているそうです♡
なので、この日にお茶を飲むと長生きをする・・・なんて説もあるそうですが★

・・・ところで皆さま、最近は急須でお茶を入れて飲んでいたりしますか?
ついつい、ペットボトルでばかり、愛してはいませんか?
というよりも、もしかしてお茶っ葉を買う習慣そのものを、まだ皆さまは持たれているものでしょうか・・・???

私の母が亡くなった年の出来事で、こんな話があります。

母が娘のように可愛がっていたお嬢さんがおりまして、その方がお焼香に来て下さったので、私はもてなすために急須でお茶を入れてあげたのですが・・・その折に、彼女は何と(!)
「急須でお茶を入れて飲むなんて、新鮮だーーーっ」
と、叫んだんです・・・。
アメリカはボストンに留学経験があるとはいえ、当時の彼女の年齢も、アラサーよりは、アラフォーに近い、そんな・・・彼女がです★

それが・・・当時は、私も驚いている方だったのに★
今では独り暮らしも長らく続けば、日本茶よりはコーヒーばかりを飲むことも多く・・・★
・・・そしてお茶はといえば、ペットボトルのカテキンダイエット茶ばかりを愛用する日々で、なんとなく反省する事しきりなんです・・・★ (-_-;)

たまに、無性~にお茶漬け☆が食べたくなった時の為に、一応は・・・茶葉は買ってはありますが、それがまた買って来たっきりで、冷凍庫でずーーーっとお休みになってばかりなんです・・・★
・・・お茶関係で一番愛しているのは、抹茶ソフトクリームばかりでは、果たして私も、和心を愛する者と言えるのでしょうか・・・??? (>_<)

・・・という事もありまして、ここで日本茶について、調べてみましたっ!
広辞苑によりますと、茶樹にも幾つか種類があるようで、日本原産の茶樹までもあるようです!

・・・さてここは一つ、長らく日本人に愛されて来た・・・お茶に敬意を表しまして、いっそ茶葉を手軽に食べられるようなメニューはないものかと今回私は、清水先生にご相談をしてみました♡
大昔(たぶん、まだ私が未成年の頃★)になりますが、静岡で・・・茶葉を有効活用する研究をされている場があると、テレビのニュースで見た記憶からのお願いでした。

さて日本茶となりますと、まず一番にあげられる栄養素はと言えば、お茶の渋み成分であるカテキンさんでしょうか。
・・・この方は、身体を錆びつかせるような事はなさいませんし、抗菌作用もありますから、あのインフルエンザにも立ち向かって下さるのです・・・っ。
またそればかりでなく、口臭予防にも・・・効果があるとか♡

また、お茶の苦味成分カフェインなんですが、それには身体は覚醒して下さるパワーがありますし、さらには利尿効果も。
そして旨味成分テアニンには、リラックス作用もあるそうです。
・・・その他には、β―カロテンにビタミンC、Eの抗酸化作用トリオも揃っていて下さって・・・茶葉さん!
ホントに人さまの健康を支えて下さる成分を、たくさん含んでおられるお方なんですねぇ、へ~え。 (‘_’)

さて、今回撮影で使用した新茶・・・なんですが★
・・・ホントに、水気をたっぶり吸って膨らむタイプだったらしく(?)
こんなにお水の量(680ml)で水出しをしたのに、仕上がってみたら、炊飯するのに丁度良いくらい+αくらいのお茶の量しか出来なかったので、私はホントにびっくりしましたっ。

今回は、「皐月のお膳カットのイメージ」「茶摘み後の直来」だったので、農家をイメージし。
・・・なので白米に麦を混ぜてありますが、もし押し麦がなければもちろん、白米だけでも大丈夫です♡

・・・そして今回、せっかくなので、ゴハンに混ぜる以外の残りの茶葉をも、なんとか有効に活用できたら・・・と思い、おまけクッキングで佃煮にしてみました♡
こちらはこちらで、ちょいとホロ苦くて、箸休めくらいにはなりましたでしょうか。

・・・古くは、おもてなしに使われ始めたのを皮切りに、徐々に徐々に、下々にも愛されるようになった・・・日本茶の歴史を今ここで、少し紐解いてみませんか?

少しで良いので、せっかくだから今の時期のこの新茶の・・・「一番茶の茶葉」を手に入れてみませんか?
急須が家になければ、まずは茶こしででも何でもまず1杯(!)
楽しんではみませんか?

・・・そんな時には、こんなレシピもぜひ、お試し気分で楽しんでみて下さい。
蓋を取れば、ほわんと清々しい新茶の香りがキッチンいっぱいに漂います♫
五月の青い空に、似合いの一品です♡

<2018.5.21更新>

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