皐月の、お菓子は・・・?

あそこの茶店の看板娘、てめぇは一体、どっちがお好みなんだい・・・、
お茶もうまいが、菓子もいい、
何より愛嬌、今日のお菓子は、生麩を使ったあんみつ風!

料理原案/清水 紀子 調理盛付/山野亜紀

5月のお菓子は、・・・生麩のあんみつ風☆

<材料(2人分)>

生麩のあんみつ風・材料

  • 生麩………100g(今回は、よもぎ麩とあわ麩を50gずつでした)
  • 干し柿………適量
  • 干しイチジク………適量
  • (a)水………大さじ5
  • (a)酒………大さじ1
  • 茹で小豆………適量
  • 黒蜜………適量

<作り方>

①.小鍋に(a)を入れて火にかけてアルコール分を飛ばし、干し柿とイチジクを浸して、30分ほど置く。

生麩のあんみつ風・乾物を戻す様子

②.生麩は、それぞれ一口大に切り分け、①の冷めた鍋に一度入れて(生麩同士がくっつくので)汁を絡めておく。

③.器に生麩を盛り、干し柿とイチジク、茹で小豆をのせて、黒蜜を添える。


「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡

こちらでは、デザートをランダムに毎月ご紹介をしていきます。
どうぞ、お楽しみに♡

・・・生麩って、皆さんは買った事はありますか・・・?(撮影で使用したのは、半兵衛麩♡)
これって読み方も、「なまふ」と呼んでいたり、「しょうふ」と呼んだりもするようです。
ちなみに私の経験の中では、たまに大人数で食べる宴会での、鍋料理で食べた事しか余りなく・・・★
後は、そういえば・・・お吸い物に入っている手まり麩の類い・・・辺りでしょうか。

と思っていたら、業者さんのHPを見ると、関東では当たり前にある竹輪麩も、実は生麩の類(つと麩)であるよう(!)

・・・こちらは江戸の製法で、私にとっては「おでんに入っているモノ」でしかなかったのですが、人によっては煮物にしたりもするそうです。 (゜_゜ )

そして生麩の方はといえば、どちらかというと・・・西が主流で★
そういえば、紅葉やら桜の花やら、季節感漂う生麩をよく旅館のお吸い物なんかで見掛けるような・・・気もしますよね。

そもそもお麩は、どのようにして作られるのでしょうか。
まずは小麦粉に塩を入れて練り、デンプン質を水洗いして除いた後に残るのが、グルテンです。
・・・この時点では、灰褐色をしているんだそう。

それに、餅粉(竹輪麩の場合は、モチ米?)を加えて、茹でるか蒸して完成したものが生麩で。
これを焼けば、焼麩に。
また、焼かずに油で揚げて仕上げるのが揚げ麩なのだそうで、その主成分はといえば、ほとんどがグルテンなんだそうです。
・・・これは植物性のタンパク質で、アミノ酸の一種であるグルタミン酸(旨味成分)が特に多いのだそうです。

さて生麩さん、焼麩などに比べまずと、実はとっても(!)賞味期限が短いんです・・・★

密閉してあれば、要冷蔵で半年程は持つのだそうですが、これがネット注文だとクール宅急便で届きます。
・・・ところが生麩さん、完全に解凍してしまうと、何しろモチ粉が入っているのでホントに包丁で切りにくく・・・★
なので、半解凍の状態で切り分けておいて、残った分は、また密閉して冷凍するのが一番良いのだと・・・業者さんのホームページにありました。

また自然解凍をするのなら、シートをつけたままで冷蔵庫で1~2時間置いておくというのが、目安だそうです。

鍋物かお吸物・・・くらいしか、記憶になかった私ですが、生麩はお菓子にもするようです。

・・・そういえば、麩まんじゅうって食べたことがありました。(写真左参照)
そして今回は、更にもっとお手軽に江戸風で・・・という事で「あんみつ風」でのご紹介です。
5月のお菓子ですから、選んだのは「よもぎ麩」と。
色合わせに「あわ麩」を選びましたが、生麩は1本100~200gくらいで販売されているようなので、お好みのもので併せてお楽しみ下さい♡

さて今回、お江戸風という事で、干した果物を併せてのご提案なんですが・・・。
実は私、ドライフルーツの類いがかな~り苦手なので、何とか戻して楽しみたいと思いました★(撮影で使用したのは、島根の森本商会さんのモノ♡)

コレが洋物だと、酒は酒でもジンとかで戻すようなんですが★
・・・(和心なHPだもので★)そこは思い悩んで、お江戸の当時の酒呑みが愛した「水と酒との割合が、5:1(!)」の割合で、戻してみました♡

・・・お江戸の当時って、今のように酒造メーカーがそれぞれ(たとえば、八海山とか、真澄だとかのような)銘酒を造るという文化はまだなくて★
それぞれの蔵から来た酒を、販売店である酒屋さん独自にブレンド(!)
そこに・・・井戸水であったり、川の水を加えたりして、この割合で売られていたのだそうです・・・っ!!
・・・なのでそれぞれ、酒屋さんによって酒の味もまた違っていたという事ですから・・・なんとも、不思議なお話ですよね。 (^_^;)
お江戸の人々は、こんなお酒を日々、浴びるように呑んでいたというお話です・・・★

ところで・・・生麩さんなんですが★
こんなモノが、こんなに手軽にデザートになるなんて、私には思いもよりませんでした。

・・・そういえば、両親が京都に初めて2人で旅行に出掛けた折に、美味しかったからと言ってお土産に買ってきてくれたのがそういえば、何と・・・薄口しょう油だったのでした★
今では流通も発展し、何でもカンタンに手に入る世の中になってしまいましたが、東北の両親に育てられた私には、まだまだ生麩は敷居が高かったのでしょうか。
・・・でもでもっ、これを機に色々と試してみたい気持ちい駆られました。
ちなみにドライフルーツも生麩も、広尾の「明治屋」さんで買い求めましたっ!
皆さまもぜひ試して、お楽しみ下さいませ。(^_^)/

<2018.5.28更新>

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