「皐月は新茶でゴボウ抜き!豆で達者で、日本人!」

「皐月は新茶でゴボウ抜き!豆で達者で、日本人!」

5月といえば、新茶の時節です!
さて「お茶を飲む風習」を日本に伝えて下さったのは、平安初期にから帰国したなる、最澄・・・という名の僧侶、つまりお坊さまなのだとか。
唐の「団茶の喫茶法」というのが伝わったそうで、これはお茶の葉を蒸して搗いてから丸めて、乾燥させたモノを作っておきます。
そして飲む時には、これを一度・・・まずは粉にして(!)
それからお湯の中に入れて、塩など入れて楽しんでいた(!)そうなんです。
・・・これは楽しみで飲むというよりも、お茶は薬の感覚で飲まれていたんですね。
なので当時は、煎じて飲んでいるからこれを「煎茶」と呼んでいました。

ところで、茶樹の方はといいますと。

やはり805年に持ち込まれていたんですが、こちらは近江坂本の辺りや山城宇治、斑尾などに植えられたとあります。
・・・そして貴族達にはこの団茶、けっこう楽しまれるようになったそうですが、「902年の遣唐使の廃止」に伴い、一度はそのブームが途絶えます・・・★
その後、お茶が復活するのは鎌倉時代に入ってからで、今度は栄西禅師が、「宋の抹茶法」を日本に持ち込みました。
ちなみにお茶って、ツバキ科の樹木なんだそう(!)
そしてその茶葉も、「葉の幅が狭い中国系のタイプ」と、「葉の幅の広いアッサム系」の2種類に分かれるのだとか。

さて・・・栄西さんですが、御著の「喫茶養生記」にて、「茶は養生の煎薬、延齢の妙術」と語っておられます。

そこで、こちらでの喫茶法(つまり、抹茶法★)なんですが、まずは朝に茶葉を摘ん参ります。
そして、それをすぐに蒸しまして、これをまた翌朝まで焙って(!)
・・・茶瓶に入れて密封し、使う時には臼でひいて粉にして、これを茶器に匙に2、3杯入れまして、お湯を入れて撹拌して嗜む・・・という方法だったようです。 (^_^;)
はぁ~あ、何だか恐ろしく手間が掛かってますねぇ・・・★
そして室町の頃になりますと、こちらがさらに発展をしまして「茶の湯」が誕生をしました☆

・・・「茶の湯」といえば、豊臣秀吉のイメージが強い(!)私ですが★

貴族はもちろん、天皇に大名家までも「茶の湯」は親しまれるようになっていきます。
盛大な茶会が開かれてみたり、互いに献上し合ったり。
・・・もてなしの場で活躍するのはもちろんの事、茶室というのは狭くて閉ざされた空間ですから(!)
実は、密談のチャンスの場でもあります・・・★
・・・このような形でお茶は、様々な場でもてはやされては、活躍を続けてきました♡

そして、これまでとはまた別に、「煎茶法」というのが1654年に伝来します。

・・・江戸は四代将軍・家綱の時代で、インゲン豆さんと一緒に日本にやって来ました!
これは、日本からのお願いに応えて戴いたなる形なんだそうで、中国は福建省の禅僧(!)
「日本黄檗(おうばく)宗」の開祖になられたという、その名も隠元禅師(!)という方が日本にやって来た折に、お持ち込みになったのだとか・・・★

ちなみにこの方、その後は日本に帰化をされまして、1661年に京都の宇治市に萬福寺というお寺を建立されました。(写真右上・参照)
・・・臨済宗、曹洞宗に次ぐ禅宗のお寺さんなんだそうですが、他2つは日本風にだいぶ姿を変えているのに、この宗派だけはまだ建物も文化も明朝風の様式を保っているんだとか。 (‘_’)

・・・さてその煎茶法なんですが、現代のように茶場を急須に入れて湯を入れ、茶碗に注いで供する・・・というもので、これを淹茶法(えんちゃほう)とも、よび淹(だ)し茶とも呼んでいたそう。
これがお江戸の頃になりますと、茶の湯に使われる抹茶法と煎茶法もそちこちに広まって、これが幕末になると茶葉を輸出するようにもなりました♡

そんな・・・日本人とは長らくお付き合いのある、緑茶さんなんですが。

その成分で有名処と言えば・・・カテキンカフェイン、そしてテアニンでしょうか。
カテキン(渋み成分)には、体脂肪低下作用に抗菌作用が、また血糖値や血圧の抑制効果もありますし、意外なところで脱臭作用などもあります。
・・・そしてカフェイン(苦み)は、身体を覚醒して下さったり、利尿作用も(!)
た旨味成分であるテアニンには、神経をリラックスさせてくれる効果があります。

今月は「お茶っ葉ごと楽しむ、新茶めし」でご紹介をしてますが、普段は捨ててしまっている茶葉にもビタミンCやB2にE・・・などなど。

また茶葉にはもちろん、抽出液(つまり、お茶★)に含まれているサポニンには、抗インフルエンザ作用もあるのだとか♡

・・・ついつい、ペットボトルばかりを愛してしまう昨今の私自身も緑茶を見直し、これからも愛していきたいと思います☆

さて次なる旬食材、えんどう豆さんの方にまいりましょう。

日本には奈良時代に、またもや・・・遣唐使によって伝わったとされています・・・えんどう豆さん。
平安時代の和漢辞書である「倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」でも、「乃良末女(のらまめ)」の名で紹を介されています。
・・・ところが当時、この方は野菜としての認知度はまったくなかったようでして・・・★
それがお江戸は、十一代将軍・家斉の頃にもなって、「武江産物志(ぶこうさんぶつし)」という風物書が出版される時代にまで流れ流れてやって来て、ようやくに・・・「野菜の一つとして紹介」をされるようになりました。 (T_T)
良かったですね・・・と言いたい処なんですが、この時代のエンドウ豆さん(!)
さそれは・・・若いうちに採って楽しむ、「サヤ付きの、さやえんどう」の姿であったようです★

・・・ちなみに、エンドウ豆はさんはその色で、「青えんどう」「赤えんどう」の2種類に分かれます。

さらに、サヤの固さでも2種類ありまして、それは硬莢種(こうきゅうしゅ)と、軟莢種(なんきゅうしゅ)と呼ばれます。
・・・そして連作すると、収穫は激減(!)する作物なんだそう!

さて硬莢種のえんどう豆さんは、その名の通り・・・サヤが硬いので、まずは完熟させて乾燥した豆を収獲するもので。
・・・反対に軟莢種の方は、サヤが柔らかいので、まだ未熟な内に収穫をすれば「さやえんどう」として。
それが完熟をしたら今度は、生の豆(一般には、グリーンピース★)として楽しまれます。

「乾燥した青エンドウ豆の活躍の場」はと言いますと、例えば煮豆やら煎り豆、和菓子の餡にも使われていますし、赤エンドウ豆さんで言うなら例えば、みつ豆(の豆★)でやら、茹で豆としても楽しまれています。
・・・ちなみに、赤エンドウ豆で作った豆ご飯って、炊き上がると「豆の周りのご飯が、うっすら赤く染まって、それは美しくて美味しい」のだそうです。

えんどう豆さんには、ビタミンCやカロテン、食物繊維も多く含んでおられますし、免疫力向上や風邪予防、美肌効果もあるそうですから、今の時節、積極的に楽しんでみたいお方です。

さて最後になりますが、ゴボウさんに参りましょう。

ゴボウは、かつてはヨーロッパでも食用する事があった・・・らしいのですが★
今は食用にするのは日本だけ(!)・・・なんだとか。

・・・さて野生種のゴボウさんなんですが、原産地はヨーロッパから中国の東北辺り・・・と言いますが、日本には縄文の頃に、草木として入って来られたとか・・・来ていなかったとか★
正式に伝来した折には、中国を経て日本に(本来は「薬草として!」)伝わった・・・とか言われております。

さて、牛蒡サンはキク科のお野菜で、関西では根の短い品種が多く(!)
・・・逆に、関東では長根の品種が愛されているの・・・だとか★

関東者の私には、根っこの短いゴボウさんなんて、想像できないんですが、そうなんですね・・・。

またゴボウさんには、春蒔き秋蒔きのモノがあり、春撒きなら秋~冬にかけてへの収穫の運びとなりますし、秋蒔きならば、翌年の6月以降の収獲になりますが、同じ土壌での連作は不向きとあります。
そして・・・ゴボウさん、主に根の部分を食べますが、葉の部分を食べる土地もあるそう(!)

ところで、ゴボウさんにも幾つか・・・種類があるらしく。

その中でも、真ん中に空洞の空いているなる「堀川ゴボウ」というのがあります(!)
・・・これは、本来は細いゴボウであったのが、豊臣秀吉の・・・栄華が薄れた辺りの時代(!)
聚楽第(という事は、大坂★)のお堀が、市民の掃き出した塵芥で満杯になってしまったなる時期があり・・・★

うーむ、当時は世の中が混乱していたんですねぇ・・・★ (-_-;)
そんな折に、お堀に捨てられていたゴボウさんの尻尾かなんかが・・・何しろ、お堀はゴミで満杯だったくらいですから(!)
その栄養事情は、相当にお良ろしかったらしくて、いつしか芽吹き★
・・・考えようによっては、1年で育つ処を、2年越しで生育してしまったので、2年分の年輪を重ねて(!)ぶっといゴボウに育ってしまった(!)・・・という品種なんだそう。(写真上参照・ニンジンより太いとは・・・★)
うーむ、ミラクルな・・・。

さて、そんな・・・牛蒡さんですが★

ゴボウと言えばまず、食物繊維の豊富さが特徴的ですね。
そしは腸をクリーンにして下さいますし、コレステロールや、血糖値の低下が期待できます。
・・・中でも「イヌリン」という食物繊維は、糖尿病の改善に効果的(!)という事で、近年注目をされているそうです。
しかも・・・ゴボウさん、食べれば実に腹持ちがよいお方なんですが、今回の旬食材では新ゴボウを使っております。

新ゴボウさんは水分も多く、繊維質が柔らかいのが特徴です。
もとが柔らかいので、下茹でする時間だって短くて済むんです(!)

皐月のお膳

またゴボウさんには、アミノ酸のアルギニンという成分が含まれていますが、これは免疫機能を高めて下さいますから、病気にもかかりにくく尚且つ、ケガの回復にも効果があると言われております♡

・・・風味の良い新ゴボウさんをぜひ、新しい内に。
シャキシャキとした、歯応えも楽しめます。
ぜひ今のこの時期、この方のお力を借りて・・・変りやすいこの時節を乗り越えてまいりましょう!

<<文責・山野亜紀(女 邦史朗) 2018.5.31更新>>
※山野 亜紀(女 邦史朗)プロフィール

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