水無月の、お漬け物は・・・?

じとじと、じめじめ、梅雨の時期、
身体に染みるは、風だか、雨だか、
酸味が身体を潤す成分、今日のおかずは、タコで作った酢漬けの一品。

料理原案/清水 紀子 調理盛付/山野亜紀

6月のお漬け物は、・・・タコの酢漬け☆

<材料(2人分)>

タコの酢漬け・材料

  • 茹でタコ………200g
  • ショウガ………1片(1片は、親指の1関節分程度)
  • (a)酢………50ml
  • (a)だし汁………小さじ2
  • (a)みりん………小さじ1
  • 食紅………適量

<作り方>

①.食紅を少量取り、お湯で溶かしておく。
タコは一口大に切り、ショウガは千切りにする。

②.タコとショウガを清潔な保存容器に入れ、(a)を加えて、食紅を溶かしたものを、様子を見ながら好みの色目ほどに加える。

蛸の酢漬け・最後に食紅を入れている様子

③.そのまま冷蔵保存する。

※数時間後から食べられますが、1週間を目安に食べきって下さい♡

「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡

こちらのコーナーでは、日本の伝統の味!
お漬け物を、連載していきます。
毎月、違ったモノが紹介されますので、お楽しみに!

・・・関東では、お正月の定番の・・・酢だこです。
山野家では、亡き母がわりに好きだったので、お正月にはこちらを欠かした事がありませんでした。
・・・なんですが(!)
年末のせいもあるでしょうけれど、とにかく「酢ダコ1パックの量」が、何しろ多くて!!
ちょっと困る事も多くあったんです・・・★
何しろ、三が日を兄妹だけで過ごしていますから、食べきれなくって飽きてしまうんですね★

ところが・・・このお漬け物シリーズ、今月の清水先生のご提案は、何と「タコの酢漬け」だったのですね♡

「今月のお膳カットの色合い」が、あまりにも地味であった事もありますが★
このレシピを、お正月料理にも活かせるようにと今回、食紅を使ってはいるんですが、もちろんなくてもOKです!
・・・ただ食紅って、一度にそれほど使うモノではありませんし、使用法を見ますと「お湯でないと溶けにくい」とあります★
そして、出来上がりが・・・あんまり真っ赤(!)になってしまうのも毒々しいと思いましたので、今回は人でも失敗しないように(!)
色目を見ながら、好みの色合いに染められるようにと、考えてみました♡

さて、タコといえばスーパーでは、日本産の北海タコと、モーリタニア産のタコと2種類ありますよね。 (゜_゜ )

撮影では、モーリタニア産を使用しました♡

お江戸風な料理では、ありますが・・・タコさん。
どちらのご出身の方でも、そう変わりなく仕上がります♡
・・・若干、北海タコさんの方が、柔らかく仕上がるかな・・・?というくらいで、ホントにそれほど大差はありませんので(!)
北海タコさんの方が少々、お高いようですが・・・お好みのタコさんを、お選び下さればと思います♡

・・・さて、その問題のタコさんなんですが★

私も長らく、足が8本ある生き物のように思って来たのですが、動物学的に言えば、こちらは腕(!)に当たるんだそうで・・・。
・・・そして、私たちがフツーに「頭と呼んでいる部分」は、実は胴体に当たるんだとか。
なのでタコさん、胴体(頭?)に内臓やエラが入っていて、本当の頭にあたる部分は腕の付け根の部分になるのだそうです。
・・・そして、そこには口があり、脳や目もあるのですが、その柔軟な身体の殆どは、実は筋肉(!)なんだそうです・・・。

ちなみに日本でのタコの旬は、繁殖期に当たる晩春から初秋にかけてなんだとか★

そしてタコさん、その足の先っぽ「砂ずり」と呼ばれておりまして、一応は食べられる部位なんだそうですが。
・・・子を持つ時期には、その部分に「毒を持つ事もある」とかで、今ではあまり食べられていないのだそう。

そんな・・・タコさんなんですが。
その栄養素成分で、まずトップに出て来るのはタウリンです。
タウリンは、魚貝には多い成分だそうで、高血圧からくる血管障害を防いで下さいますし、肝機能も上昇!

・・・そして肝臓が強くなれば、解毒効果も高まりますから、健康増進に効果があります☆
またタウリンには、視神経の機能改善にも効果があるそうですし、タコさんには味覚障害を防ぐ亜鉛も多くて、血行促進にも効果もあります。
・・・そこへ加えて、やっぱり血行を促進して下さるショウガさんのパワーが加味されますから・・・何とも嬉しい一品ではありませんか。(^_^)v

そして米酢に黒酢、穀物酢・・・などなど☆
最近は、お酢にもたくさんの種類がありますが、どうぞお好みのお酢でお試し下さい。

レシピでは、フツーに米酢でご紹介をしておりますが、ちょっと酸味が強いので・・・みりんと、だし汁をそこを緩和させてあります。
漬け込むジップロックですが、大き目のモノを使っております(!)
・・・これなら天地をひっくり返すのもラクチンですし、袋の口さえ上にしておけば、おつゆが冷蔵庫の中にこぼれる事もありません(!)

お酢の血液サラサラ効果もあり、殺菌効果も加わるお手軽な一品(!)
ジメジメ、シトシト、何とはなし・・・薄ら寒く感じる、うっとうしいこの梅雨の時期に、このレシピで身体を労り、共に乗り越えて参りましょう♡ (^_^)/

山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「江戸人と蛸・さくら好きだね、日本人」~旬エッセイ・2014

<2018.6.4更新>

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