歌舞伎のすすめー前編ー

私は歌舞伎が大好きです。

私の生まれ故郷は、埼玉県の秩父地方で、日本の中でも特に民衆歌舞伎の盛んなところでもあります。

私の叔母たちが小さかった頃は、地元のお祭りや芝居小屋で、よく日本舞踊を踊ったり、歌舞伎の役者をやったりしていたそうです。

ところで皆さんは、歌舞伎を観たことありますか?

今回は私がオススメする、亜弥夜流歌舞伎の鑑賞法をお話したいと思います。

歌舞伎なんてつまらない!と思っている方は、良かったら参考にしてみてくださいね。

亜弥夜流、歌舞伎鑑賞術

その1

*とにかく衣装や舞台、小道具のありとあらゆるところを細かく観察してみよう!

歌舞伎の舞台は、ストーリーが歌で現されていたり、ゆーっくりした聞き慣れない台詞で語られているため、何言ってるかわからないという時が多いと思います。
そんな時は、何はともあれ、とにかく衣装や舞台をつぶさに観察してみませんか?

例えば、衣装。

私は、「色」が大好きなので、歌舞伎の衣装にはよく感動したものです。
日本人の黒い目は、他のブルーやグリーンの目と比べると、格段に色を見分けることができます。
そのためか、日本人の着物の色使いは、他の民族衣装に類を見ないほど、色彩豊かで繊細です。

それは、色の組み合わせから始まり、ハーモニー、淡い色から濃い色までのグラデーション、花柄からモダンなテキスタイル・・・。

歌舞伎の衣装は、よく観れば観るほど、拍手喝采したくなるような発見がいっぱいです。

恐ろしく誇張された表現方法も観ていて思わずクスッと笑ってしまうほど・・・。

ついでに言うと、坂東玉三郎さんの衣装は、他の役者さんとは段違いに質が良い!ので、要チェックです!


また、小道具では、、

たとえば花魁の場合、花魁がキセルをふかしたりするシーンがあります。
その花魁の手のしなやかさが、実に優雅で気品が満ちています。
また女形のうちわや扇子づかいにも、役者の熟練さを発見したりします。

大道具も日本人の知恵や工夫がお見事です!

ど派手な衣装に負けず劣らず、特に時代物の舞台は絢爛豪華。

さらに、海、山、川、滝などのスケールの大きい自然を、どう舞台で表現しているのか、そのありとあらゆる工夫の数々もしっかりチェックしておきましょう。

観客をアッと驚かせるために、回り舞台やせり上がりなど、舞台転換や装置も様々です。

からくり舞台で有名な「四谷怪談」などを観た日には、目が飛び出るほど愉快ですよ!

このような感じで、舞台をつぶさに観ていると、
たとえ、「意味分からん!退屈」という時も、歌舞伎を愉しむことができるのではないでしょうか?

 

記事が長くなりましたので、続きはまた後編で。

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