文月の、行事食は・・・?

白いそうめん、糸の色、
空にたゆたう、天の川、2人渡って行ってみたいな、
「かにかまの卵焼き」が彩り添えて、ナイスなチョイスで今日を1日♡

料理/清水 紀子

7月の行事食は、・・・そうめん&かにかまの卵焼き☆

<材料(2人分)>

そうめん&カニカマの卵焼き・材料

  • そうめん・・・・・・・・・160g
  • 卵・・・・・・・・・3個
  • カニ風味かまぼこ・・・・・・・・・3本
  • 塩・・・・・・・・・ひとつまみ
  • だし汁・・・・・・・・・120ml
  • みりん・・・・・・・・・大さじ1.5
  • しょう油・・・・・・・・・大さじ1.5
  • 青シソ・・・・・・・・・2枚
  • ミョウガ・・・・・・・・・1本
  • サラダ油・・・・・・・・・適量

<作り方>

大きめの鍋に、そうめん用の湯を沸かしておく。
小鍋に「みりん・しょう油」を合わせて火にかけて、ふつふつとなったら火から下ろして、だし汁を加えて冷やしておく。
青シソは千切りに、ミョウガは薄切りにする。

②.ボウルに卵を割り入れて溶き、カニかまぼこを2等分に切って、ほぐしたものと塩を加えて、卵に溶き混ぜる。

③.直径18cm位のフライパンを火にかけ、油をひく。
②の1/3量を流し入れて、奥から手前に寄せて細長く形を作り(これを芯にする)、向こう側へ寄せる。

卵焼き・焼く様子

再び薄く油をひいて、卵の残りの半量を流し入れたら(先に形作った芯に巻き付けるようにしながら)ゆっくりと転がして、奥から手前に寄せていく。

同じ事を繰り返して、残りの卵液も巻き付けたら、火から下ろす。

そうめんを①の鍋で表示通りに茹で、ザルに取り、流水で洗って水を切る。

氷と水が入った器に、そうめんを入れて、食べやすく等分にした卵焼き、薬味、めんつゆを添える。


「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡

こちらのコーナーでは、日本の行事に関わる「行事食をテーマ」に、ご紹介をしています。
・・・毎月テーマが違うので、楽しみにしていて下さいね♡

そうめん&かにかまの卵焼き

7月といえば、有名な処でテーマは「七夕」と決まった訳なんですが★
・・・ところで皆さんは、「七夕」にどんなイメージをお持ちですか?
「彦星さんと織り姫が、一年に一度だけ、天の川を渡って、会える」・・・。
「雨が3粒も降ってしまえば、天の川が氾濫して、2人は会えないっ!!」
そんなヤワ(!)な天の川端の、悲しいお話の辺りでしょうか。

・・・ところが、実はこの行事。
「古来中国の行事が、まずは2つが合体」してから、日本に伝来。
そこへ、さらに「日本にあったという、とある伝説までもが、合体(!!)」したという・・・、、、
何とも、トリプルパンチな行事(!)・・・だというから、驚きです。 (^_^;)

もともとは、宮中の女性が、「お裁縫が上手になるように」という願いを込めたという中国の行事に、日本の「神の衣を織るという、棚機津女(たなばたつめ)の伝説」が、見事に合体!

・・・なので、「七夕の行事食=(イコール)そうめん」とは(!)
実は、「細長いそうめん」を、「機織りの、糸に見立てているから☆」なんだとか・・・。

正式には、笹飾りではなく、竹に飾る・・・という「お飾り」についても、実は様々にイミがあり。
・・・何でも、「竹の葉が揺れる、その音が、神をも招く☆・・・からだとか。

また、何故竹に飾るのかについても、意味があります。
・・・実は、古来より日本では、「竹は、が強くて、繁殖力も強い植物である」事から、とーっても縁起が良いとされている植物なのだとか。

・・・今年はそんな事を思いつつ、ひとつ「七夕飾り」にでも、挑戦してみるのも良いかもです。 (^_^)/

<竹飾り>

紙衣・・・折り紙で作る着物で、機織女の織る神衣を。
(裁縫の上達・着る物に困らない暮らしを祈願)

巾着(又は、お財布★)・・・商売繁盛、お金に困らない暮らしを祈願。

折り鶴・・・昔は「家長の年の数だけ、折っていた(!)」とか。(長寿祈願)

輪つなぎ・・・夢が消えず、繋がる事を祈願。

吹き流し・・・織り姫が、機織りに使う糸(裁縫や、技芸の上達を祈願)

短冊・・・中国の陰陽五行より、万物を表す青(緑)、赤、黄、白、黒(紫)の色を用いて、願い事を書く。

網飾り・・・様々に形作って、豊作や大漁を祈願。(以上★)

<2017.7.3更新>

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