ここらで一息、付こうかな。
旅先の宿で、こさえてもらった大葉のおにぎり、
水と一緒に独り頬張る、次の宿場まで、あと4里・・・。
8月の主役は、・・・大葉のおにぎり☆

大葉のおにぎり・材料
- 米………2合
- 大葉………8~10枚
- 塩………適量
- 好みの漬物………適量
①.ご飯は普通に水加減をして、いつも通りに炊く。
②.炊きあがって15分ほど蒸らしたら、天地を返して、飯台(もしくはボウル)にあける。
③.よく洗った大葉は水気を拭き、くるくると丸めてから、端から千切りにする。

大葉のおにぎり・しそを切る様子
④.ご飯の粗熱がとれたら、塩小さじ1/2と③の大葉を、散らすように加えてバランスよく混ぜる。
⑤.手を濡らし、手塩を付けて④を適量取って、俵型に握る。
⑤.ザルや器に盛り、漬けものを添える。
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
お米の国、ニッポン!・・・ではありますが。
こちらのコーナーでは、主食を敢えて「主役(!)」として、ランダムに毎月ご紹介をしていきますので、どうぞお楽しみに!

大葉の俵おにぎり
今や、スーパーやコンビニでは、信じられない位の種類が並ぶおにぎりコーナー・・・。
さて、おにぎりと言えば・・・私の個人的なお話になりますが★
私の亡き母のお弁当といえば、「おにぎりに、茹で卵☆」で、このセットが、王道でした・・・。
「昭和一ケタの時代に産まれ育った母」は、何かの時のヘルプのお食事がこのセットであったのだと、何度も語っておりました。 (‘_’)
母が若かった当時といえば、第2次世界大戦が終わった直後で、就職難の時代でした・・・。
「男1人に、女がトラック1台(!)」と言われるほど、日本の人口の男女比は激(!)傾いていた時代で、特に就職ともなれば、
「当時の私が26歳だったら、だけど女性の募集は、24歳までといった感じが続いて・・・」との事。
今でもアルバイト斡旋やら、就職情報誌で見掛ける「募集要項での、年齢ワク」。
なかなか、当時の母の年齢まで募集して下さる企業は、大変に少なく(!)
・・・はたまた、ようやくに就職できても、相次いでやって来るのは企業の倒産(!!)・・・★★★ (>_<)
そんな当時も、外食産業が全く無かった訳ではなかったそうですが★
風邪を引いたりして、具合が悪くなると、そんな場では食事をする気も起こらず。
寝込む前にはまず、ゴハンを炊いて、おにぎりと茹で卵とお茶を魔法瓶に入れて。
・・・そうして枕元に仕込んでから、医者からもらって来た薬を飲んでバッタリと倒れ・・・。
熱が冷めてお腹が空いたら、枕元のおにぎりを食べて生き永らえたのだと、ホントに何度も、彼女は語っていたものです。
母のおにぎりは、いつも海苔で巻いたモノでした。
・・・でもでも板海苔の文化は、お江戸は五代将軍・綱吉の頃に始まったと言いますから、それまでのおにぎりと言えばきっと、こんな感じだったのではないでしょうか。 (゜_゜ )
時代劇でおにぎりといえば、よく竹の皮に包まれてありますが、コレには殺菌作用の効果あり!
対する大葉も、あのシソ特有の香り成分には、強い防腐作用があるのだとか♡
細胞の酸化を防ぐと言われるカロテンも豊富で、アレルギーに効果があるとされるアルファーリノレン酸は、体内でIPA(イコサペンタエン酸)に変わるため、血液がサラサラになって、老化も抑制してくれます。
・・・そういえば、シソを活かした健康食品も、増えてまいりました。
古来よりシソは、夏のこの時期には嬉しい、食欲増進や精神安定効果もあるのだそうで、日本人の心と身体を守ってくれた、とても有り難い食材なのであります。

8月・お膳
ヒマラヤや、中国南部の辺りが原産地だと言われ。
・・・日本にはやっぱり、中国を通して平安の頃にやって来た・・・であるとか。
いやいや、「新潟では、2500年前の土器と一緒に出土した(!)」事から、実は5000千も前から、シソさん、日本にお暮らしになっておられただとか、様々な説があります★
・・・弥生の頃に伝来したお米と一緒に、こんな素朴なおにぎり、いかがですか。
真っ白なお米に、目にも嬉しい爽やかな緑。
その香りも、そっとアナタを癒やしてくれるかと、願います・・・♡
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「目に大葉(?) 鮎に紫蘇だよ、日本人」~旬エッセイ・2015
<2017.8.21更新>