・・・秋祭り、それぞれ競うか、品評会!
おれの鉢の方が、美しい!
キレイもいいけど、こっちも良いよね、青菜とシメジと黄菊のおひたし♡
10月の野菜料理は、・・・青菜とシメジ、黄菊のおひたし☆

青菜とシメジ、黄菊のおひたし・材料
- ほうれん草………1/2束
- シメジ………1/2パック
- 食用菊………1輪
- (a)だし汁………50ml
- (a)しょう油………大さじ0.5
①.ほうれん草はよく洗い、根の部分に十字の切り込みを入れる。
シメジは、石突きを落としてほぐしておく。
②.鍋に多めの湯を沸かし、塩(分量外)小さじ1ほどを加えて、まず菊の花びらをさっと茹でたら、網じゃくしですくい、次いで同じ鍋でシメジを茹でて、それぞれをザルにとる。

青菜とシメジ、黄菊のおひたし・黄菊の処理の様子
③.同じ鍋で、最後にほうれん草を2回に分けて茹でたら、こちらは冷水にさらす。
④.ほうれん草を冷水から引き上げたら、水気を絞って、4cm幅位に切り分けてから、②と合わせてボウルに入れる。
⑤.(a)を注いで、全体に馴染むように混ぜ合わせたら、そのまま味を含ませる。
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
・・・「菊」って、食べられますか・・・??? (゜_゜ )
山野家では、父が亡くなってから、父の実家(山形県は最上郡★)と交流が深まった時期があり。
その頃に「菊が食べられる」のを知って、当時はけっこう我が家で、流行をしておりました・・・♡
・・・もともとスーパーで売ってはいたのでしょうが、・・・やっぱり食べ付けないと、なかなかに手が出にくいアイテムではありますよね・・・★
・・・もともと9月の行事食の折にも、「重陽の節句」で取り上げてはどうかと、提案が出ていた・・・菊さんです。
中国から伝来した「長寿を願う行事」で、旧暦の9月9日(今の10月頃★)に。
・・・菊の美しい季節に、貴重とされていた陽数(・・・つまり、奇数のこと★)の中でも、一番大きい数字が9(!)だからと始められた行事であるとも。
それは、中国は漢の時代。
・・・日本では卑弥呼さんが何たらで、「漢委奴國王」の金印がどうとやらしていた時代ですね★
そんな頃から、長寿の効果があるという「菊酒を酌み交わす習慣」が、かの地にはあったとか。
・・・これが奈良時代に日本へと伝わって、まずは宮中から。
そして、お江戸の頃には、武士の間でも定着をしたそう。
・・・ところで、菊には殺菌作用があって、食中毒を防ぐ効果があるんだそうです。 (‘_’)
中国では、菊は不老不死の仙人の山に咲く花であったそうですから。
・・・だからこそ、菊は長寿の象徴であったよう。
・・・なので日本では、薬用か食用菊として伝わって来ていたんですが、それが・・・お江戸の庭園文化と絡んで、観賞用としても大きく発展(!)をしたのだとか。
菊人形や菊祭り(本来は、菊の美しさを競う品評会)では、もちろん(!)
重陽の節句は、秋祭りと一緒の開催が多く・・・。
なので、それがいつしか「おくにち(又は、おくんち)」とも呼ぶようになって、今の長崎の「長崎くんち」やら佐賀の「唐津くんち」、そして博多の「博多おくんち」として、人々に楽しまれています・・・☆
観賞用としても素晴らしい菊なんですが、解熱や高血圧、そして眼精疲労や視力回復にも効果があるとか。
・・・頭痛や、不眠にも効くそうです・・・♡
そこに、抗酸作用効果のある・・・カロテンいっぱいの青菜。
・・・今回はホウレン草ですが、これまた葉酸が多くて、動脈硬化や貧血予防にもよろしいそうですし、そこにまたまた、免疫力向上効果のあるキノコです!!
・・・キノコって、抗癌化作用のあるβグルカンまでも含
まれているんですよね☆

神無月のお膳
・・・以上を考えるに、こんなにお手軽に作れて、見た目にも麗しくて、美味しくて。
しかも、こんなに健康効果の高いレシピというのも、なかなかに少ないのではないでしょうか・・・???
さっと作れて、季節を感じて、太古の時代に思いを馳せながらも。
・・・こんな、見目麗しい「おひたし」はいかがでしょうか。
しみじみ、美味しさを感じて頂きたい一品です♡ (^_^)/
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「やって来たか、ホウレンソウ!蟹はお好きな、日本人」~旬エッセイ・2016
<2017.10.9更新>