遠くから来たる大名行列、お前は見たか、お前も見たのか、
将軍様でも食べれば判る、ごっつぅうまいぜ、菜っ葉汁!
11月の脇役は、・・・菜っ葉汁☆

菜っ葉汁・材料
- 小松菜………50g
- 干しシイタケ………1枚
- 焼き豆腐………1/4丁
- (a)だし汁………250ml
- (a)塩………小さじ0.5
- (a)しょう油………小さじ0.5
①.干しシイタケは、かぶる位の水を加えて戻し、戻し汁を50ml取っておく。
②.小松菜は、根を落としてざく切りに。
焼き豆腐は、4等分する。
③.小鍋に(a)と干しシイタケの戻し汁、細切りにした干しシイタケを入れて、火にかける。
④.煮立ったら焼き豆腐を加え、再び煮立ったら小松菜を加えて、ひと煮したら火からおろす。

菜っ葉汁・工程
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
こちらのコーナーでは、汁物を敢えて「脇役(!)」として、ランダムに毎月ご紹介をしていきますので、どうぞお楽しみに!

霜月のお膳
ホウレンソウより灰汁(アク)が少なくて、しかもビタミン類もカルシウムもたっぷり!
・・・なのに今ひとつ、そこの処が宣伝されていない気が致しますが、清水先生曰く、
「だからこそ小松菜は、下茹でもしないでそのままザクザク切って食べられる、とても有り難い冬が旬の食材なんですよ」との・・・お話です♡
冬が旬の青菜は、この時期に必要な栄養素がびっしり詰まった宝物です♡
そんな・・・小松菜さんは、なんとアブラナ科の一種。
根っこをたどれば「カブが原種!」なんだそうですが、こちらについては「カブの酢漬け」でもご紹介をしておりますですので、そちらをどうぞ☆ (^_^)/
・・・はてさて、小松菜さんは「江戸の初期」に東京都は江戸川区(!)
小松川村で、「将軍・吉宗が、鷹狩りに出掛けた先で献上されたのだ」というウワサのある・・・曰く付きの菜っ葉なんですね★
・・・これって、確かに吉宗は当時、小松川村を訪れている!
そして地元の香取神社で休息を取ったことには、間違いない!
・・・ないのですが、ホントかどうかは今ひとつわからないんだそうです・・・。
ただ「小松川村の隣りにある葛西村で栽培されている青菜は、味が良くて評判だ」なる記述はあるそう。 (‘_’)
当時は、その生産地から「葛西菜」と呼ばれていたそうです。
それが「隣りの小松川村に住んでいる、椀屋久兵衛(わんや・きゅうべえ)という篤農家」が、更に品種改良して栽培(!)
・・・葛西菜より香りも良く、味も良かったので。
「これはもう、別モノだよね」
という訳で、心を新たに「小松菜☆」・・・というブランドになったのだとか★
美味しくなったのはいいけれど、何だか葛西村がかわいそうなのでは・・・。 (T_T)
・・・そうして現在に至る小松菜さんには、高タンパクで低脂肪!
今もこよなく愛されるお豆腐さんがサブに加わり、保存性はもちろん、美味しい出汁使いで、さらに健康効果までも高い干し椎茸さんが、ニクい活躍をして下さっています☆

菜っ葉汁
・・・鉄分はもとよりカルシウム、カロテンたっぷりな小松菜さんを、ザクザクッと切って、美味しいお出汁と組み合わせれば、口福が口いっぱいに広がります・・・。
たまにはちょっと、おすましで☆
しみじみ感じる冬の気配を、舌先でも味わってみませんか?
食べればほっとする・・・ホントにあったかい、おつゆです。 (^_^)/
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「流れ流れてサツマイモ、カボチャもそうだね、小松菜どこから、日本人」~旬エッセイ・2014
<2017.11.20更新>