ひとつの野菜にも、意味がある!
それぞれ色にも、意味がある!
欠けてちゃいけない、力を合わせろ、
今日のおかずは、合わせ技だぜ、お野菜で作った利久揚げ☆
12月の野菜料理は、・・・お野菜の利久揚げ☆

秋野菜の利休揚げ・材料
- カボチャ………60g
- レンコン………40g
- 里芋………1個
- 小麦粉………大さじ2
- 水………大さじ2
- 炒りゴマ………適量
- 塩………少々
- 揚げ油………適量
①.カボチャはくし切りにし、レンコンは5mmくらいの厚さで輪切り、里芋は皮を剥いて縦半分に切る。
②.少し深めの容器に「小麦粉と水」を混ぜ合わせ、同じような容器にゴマを入れる。

秋野菜の利休揚げ
③.①の野菜に、小麦粉とゴマを順につけて170℃の油で数分、竹串がすーっと通るまで揚げる。
④.揚げたてにごく軽く塩をふり、器に盛る。
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
「先生ですら(!)走り回るくらいに、忙しい時期」とされている、師走っ!!
・・・寒暖の差もあり、体長を崩しがちになる・・・この時期を、何とかどうにか、乗り越えたい・・・っ!
という訳で、今の時期に手軽に出来る☆
そして、必要なパワーが目一杯詰まりまくった「利休揚げ」を今月は、清水先生よりご紹介をいただきましたっ! o(^▽^)o
・・・はてさて。
世間さまでいう処の「利久揚げ」・・・なんですが★
デパートのお総菜売り場などで売られているモノを見ると、その全身がゴマだらけ(!)
・・・というより、ゴマで素材が見えないくらいなのが多い・・・とは、思いませんか?
もともとのその名の由来を見てみると、高名な茶人あったという千利休さん!
・・・かのお方が、「ゴマが実は、好きだったんじゃないのか・・・?」

千利休といえば・・・
または、「利休さんが、考えたメニューでは?」と言われているというだけで・・・実は全く、何の根拠もないんだそうですが★
ゴマを使ったお料理名に「利久」の名はよくつくそうで、例えば、利久焼きやら利久卵、利久煮に利久蒸し・・・なんてバリエーションもありますし。
お菓子で言うなら、利久まんじゅうなんてのも、あるそう。 (゜_゜ )
・・・ちなみに、まんま「利休」の文字ではなく、一文字だけを敢えて変えて「利久」にしているのは・・・商売柄、「お休みという文字」が「お店にとっての忌み言葉」に当たるからなのだと・・・資料にあります。
今回は、ご家庭で食べるなら、「全身が、ゴマまみれ!」で仕上げてしまうと、かな~りゴマゴマして、くどくなってしまうので★
ゴマの風味を感じつつ、身体に良くて尚且つ美味しく☆をモットーに、清水先生が利久揚げを仕上げて下さいました。 (^_^)/
・・・はてさて。
千利休は戦国時代の茶人さんですが、ゴマさん、里芋さんは、さらにそのもっと前から!
縄文時代より、日本では愛されているお方なんです・・・。
特にゴマさんは、日本では6世紀からっ!
そして平安の頃、仏教が伝来してからは、修行僧のパワーの源としても、大・活躍!
精進料理として取り入れられ、今もその地位を、欲しいままにしておられます・・・。
対する里芋さんは、日本ではちなみに芋って、大きく2種類に分かれるのだそう!
「山で採れるから、山芋」で。
「里で育つから、里芋」・・・で、あるらしい!
・・・日本の里芋は、亜熱帯のタロイモ類の中でも、最北端で栽培されているモノで、
原産地は亜熱帯アジアからインドに掛けてで、縄文の頃に日本に旅してやって来ました!
「お月見」の折に、お団子か里芋を供えているのを皆さまも、ご存知の事でしょう☆
・・・さぁ、出遅れたレンコンさんですが、その活躍もまた、負けてはおりません!!
5世紀頃に、中国を経て日本にやって来たと資料にありますが・・・愛されていたお方なんですねぇ、日本最古の歌集である「万葉集」にも、詠まれております!
万葉集は、「奈良時代以前の、貧富を問わぬ方々の歌を4500首に纏めて紹介」した書物ですから。
そこへ蓮といえば、蓮華はもちろんハスの花を指しますから。
仏教を通して、蓮華座であるとか、盂蘭盆会の折に食べられている行事食にも広く取り入れられて、今もその活躍が衰える事はありません。
ちょっと残念だったのは、カボチャさん・・・★
戦国時代に、ポルトガル人が種子島に漂着!
・・・ちょうと持っていたカボチャの種が、飼料用のカボチャ★であったために、多分おいしくなかったーーーーっっっ!!!
それで、その活躍が阻まれました・・・っ。 (>_<)
ただ西と東では違うので、西では江戸の頃から、東洋カボチャが。
東では、明治以降になって西洋カボチャがまぁ、
「育てやすいし、けっこう豊作だよね♡」
という事で、栽培が盛んになったのでありました・・・★★★
はてさて、栄養面でいうなら、どうでしょう。
この中で、カボチャさん一つ取るなら、βカロテンがとっても豊富で、免疫力アップにも効果がありっ!
ビタミンCやEも含まれているので、抗酸化作用であるとか、身体を温める効果までもあります。
・・・冬には、あのかったーい皮を叩き割って!
積極的に摂って行きたい・・・お方ですよね。 (゜_゜ )
それに対して里芋さんは、なんといってもあのヌメリ部分、ムチンです!
それには冬のこの時期、肝臓を守る作用があると言われておりますし、含まれているガラクタンには、脳細胞を活性化!ボケ防止!
・・・私もそこは、積極的に攻めていかなくてはなーと、思います・・・。 (^▽^;)

師走のお膳
そしてレンコンさんには豊富な食物繊維と、デンプンに守られているからこそ、壊されにくいビタミンCが風邪予防にはもちろん、お肌にまで効果あり♡
・・・最近、食物繊維も見直されていますから、忘れてはいけないお方ではないでしょうか。

お野菜の利久揚げ
そしてゴマさんには抗酸化作用のあるビタミンEが豊富で、活発に活性酸素に立ち向かって下さいます・・・。
鉄分も多くて、貧血予防、食物繊維も多くて、含まれるビタミンB1には、糖質の代謝を高めて下さり、疲労回復までにも効果あり!
・・・考える事は、ありません。
この方々のお力を借りて、この冬を攻めまくってまいりましょう!
さむ~い12月、もうもうこれで、怖いモノなしです!
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「日中復興、チンゲン菜!ゴマは縄文、日本人」~旬エッセイ・2015
<2017.12.11更新>