いろりの傍ら、みんなで囲んだ白い飯、
・・・ひなびた香りが、記憶を辿るよ、
今日は語ろう、大根飯。
12月の主役は、・・・大根飯☆

大根飯・材料
- 米………2合
- 大根………250g
- 昆布………5g
- 酒………大さじ1
- 水………400ml
- 塩………小さじ3/4
- (a)大根の葉………30g
- (a)塩………小さじ1/5
①.米は研いで、分量の水と昆布を加えて30分以上浸水する。
②.(a)の大根葉はざく切りにして塩(分量外)で揉み、しばらく置いておく。
大根は、1cm角の角切りにする。

大根飯・工程
③.①に酒と塩を加えて、鍋をぐるぐると傾けながら数回まわして、調味料を馴染ませる。
②の大根を拡げるようにのせて、普通に炊く。
④.炊き上がったら15分程蒸らして、②の大根葉の水分をギュッと絞ってから③にほぐして加えて、ざっくりと天地を返す。
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
お米の国、ニッポン!・・・ではありますが。
こちらのコーナーでは、主食を敢えて「主役(!)」として、ランダムに毎月ご紹介をしていきますので、どうぞお楽しみに!
和心の撮影をする折には、清水先生と「メニュー会議☆」を行います・・・。
これがまた話題が、あっちに脱線、こっちに転んで・・・という具合で、毎回3時間の長丁場(!)
・・・その流れの中で、今月の旬食材がようやくに「大根にしよう」という事になりました。 (‘_’)
はてさて、それでは米料理はどうするか・・・と言ったら、やっぱり!
ドラマ「おしん」で有名な、大根飯・・・この辺りはいかがでしょうか★ (〃∇〃)
ご存知の方も、多いとは思いますが・・・念のため。
1983年4月より翌年3月まで放送されていたという、NHKの連続テレビ小説「おしん」です。
ちなみに、私の祖母や母は番組を見ていたようですが、私自身は当時は学生で(!)
・・・その後も、学校が忙しく(???)
ちょっと調べてみましたら、「おしん」は最高視聴率が、62.9%だったそう(!)
何度も日本で再放送をされているのは勿論、世界68ヶ国で放送もされている・・・そうですが★
私はおそらく、2~3話程度を果たして、見たのか、見ていないのか・・・。 (-_-;)
ドラマ「おしん」は、全部で297話の放送(!)であったそうですが。
・・・初回放送時はまだDVDはもちろん、頑張ってもビデオ録画の時代だったと思います・・・。(2種類あって、VHSにするか、ベータにするかで皆さん、論争を呼んだ時代でもあります★)
その録画機だって、当時はホントに、ものすごく高価なモノでした・・・★
なので、一度完結してしまったこの放送を(この長さで!!)
私には、とっても見る気にはなれなかった・・・という事かと思います・・・。 (^^;)
・・・はてさて。
ドラマでは、おしんが幼少時代に育ったという山形の貧しい農村での事です。
実の母手作りの「大根飯」を、お腹いっぱいに食べていた演技は、私の印象にあります。
・・・ドラマを見ていなくても、おそらくは再放送なんかのCMで、よく見掛けていたからではないでしょうか。 (゜_゜ )

アニメ映画にもなりました★
ドラマ的に言うなら、「貧しくても家族で囲む食卓の光景は、幸せに満ちていた」・・・という事なのでしょう。
何気なく、「大根飯って、美味しいのかな~?」と尋ねる私に、今は亡き母が、
「あんまり、美味しくないんじゃないのかな~・・・」
と応えてくれて、ついぞ山野家では、「大根飯」は一度も作られる事はありませんでした★
清水先生とのご相談で大根飯、「それでは試してみましょう」との下りとなりました。
それはいいのだけれど、糧飯としてのこの方に、どこか利点はあるのでしょうか。

大根飯・材料
・・・何しろ、大根さんの魅力の一つである「消化酵素による、消化促進効果」については、今回は加熱をしてしまいますから、それは失われておりますし・・・。 (>_<)
ただ大根さんには、「高血圧抑制に効果のあるカリウム」やら、昨今しみじみと見直されている食物繊維も、たっぷりと含まれています(!)
米の嵩増し料理☆でありながら、大根の量も実は、けっこうに多くて(!)
意外にあっさり、さっぱりとした味わいが特徴です☆ (^_^)v

大根飯
米を炊いている間は、大根の・・・ひなびた香りが何とも、郷愁を誘います♡
そして炊けてみれば、白い飯に、白い大根っ!
・・・おしんの大根飯にはなかった、昆布出汁がまた、良い仕事をして下さっています♡ (^_^)/

師走のお膳
大根は、白い部分が淡色野菜で、青い葉っぱの部分は緑黄色野菜!
葉っぱも残さず愛してあげれば、しみじみ、豊かさが舌の上に広がります。
・・・ちょっと、試してみませんか?
塩味でさっぱり、胃が疲れた時なんかにはオススメの、優しい糧飯です。 o(^▽^)o
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「あぁ、お江戸。大根に長ネギ、そして牡蠣に日本人」~旬エッセイ・2013
<2017.12.18更新>