とん、ととん、
包丁の音が、刻む歴史だ、
美しい朝、きれいな景色に、千六本のゴマ酢がけ。
1月の野菜料理は、・・・千六本のゴマ酢がけ☆

千六本のゴマ酢がけ・材料
- 大根………200g
- 春菊………少々
- (a)煎りゴマ………小さじ2
- (a)砂糖………小さじ2.5
- (a)酢………大さじ2.5
- (a)だし汁………小さじ2.5
- (a)塩………小さじ0.25
①.大根は千切りにして、冷水にさらす。
春菊は、葉先を摘んで洗っておく。

千六本の切り方・その1
②.(a)を混ぜ合わせて、ゴマ酢を作る。

千六本の切り方・その2
③.大根と春菊の水気をしっかりきって器に盛り、ゴマ酢をかける。
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
年明けてすぐ、空っ風が吹きまくるお江戸では、長屋の皆さんは一体、どんな野菜を食べていたのでしょうか・・・。
・・・料理指導の清水先生が紐解く文献では、
「野菜でもあまり、当時の人は、生では食べなかったとあるんですよねぇ」
・・・と、そんな話も、飛び出します。 (‘_’)
「つくづく、お江戸の当時を思えば、生で食べる野菜っていうのは、お漬け物くらいしかなかった(!)って事ですよねぇ・・・」
と何だか、しみじみと感じ入ってしまった・・・打ち合わせでの1コマなのでありました★
はてさて。
和心の1月のレシピ撮影についてなんですが、「その時期に見合った、お江戸の食事風景を、なるたけ再現してみよう」・・・というのを、テーマにしておりました。
なので、今回は特に(!)乾物さんにご登場を願うレシピもあるのですが、今月の野菜料理については、
「ここは一つ、お江戸の食文化の、王道!というのを、行ってみましょうか」
という事になりまして、江戸は三白食材の一つ、大根さんにご登場を戴く事となりました。 (^_^)/
・・・お江戸の頃に生きた江戸の住人といえば、何しろ、白いモノがお好き・・・♡
「自らが、腹黒い人間でない事を証明するため」に、切腹をする・・・侍もあれば(!)
白いモノをたらふく食べて、自らが潔白なのを自慢にしている庶民もいるという事・・・でしょうか???
江戸人が好んだモノは、三白(米、大根、豆腐)、または五白(三白+鯛と白魚)と数えても良いそうですが★
・・・お江戸の風俗研究家である、杉浦日向子さんの御本にありますが、江戸人の味覚はどれも、淡白でかつデリケートな味わいであるのが特徴なのだそう☆

千六本の切り方
・・・今回は、先月の旬食材でも取り上げている大根の「千六本」に刻んでからの、ゴマ酢あえでのご紹介となりました。 o(^▽^)o
大根というのは、生ではもちろんの事、煮て良し、漬けて良しの美味しい食材です♡
・・・そして食べて美味しいだけではなくって、薬としての効果も望めますから、食べ過ぎや飲み過ぎにはもちろん(!)
美容と健康にも良くて、しかも熱冷ましや咳止め、頭痛にまでも効果があるそう(!)
・・・そして今月の旬食材の春菊を散らせば、見た目にも麗しい一品の出来上がりです♡

睦月のお膳
今回は、「千六本の切り方」にもこだわって、撮影をしてみました。 (^_^)/
・・・私も、これからは大根を千切りにする時、この方法で刻もう・・・と自らを、奮い立たせております!!
何しろ私、朝にはよく大根をサラダ仕立てにして食べていたのですが、ポン酢ばかりで楽しんでいたんです。 (-_-;)
・・・でもせっかくなので、これからはもう少し手間を掛けて、この「ゴマ酢和え」でも楽しんでみたいと考えております。
お江戸の寒ーーい朝、トントンと刻んで、美しい1日の始まりにピッタリな一品です♡ (^_^)v
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「あぁ、お江戸。大根に長ネギ、そして牡蠣に日本人」~旬エッセイ・2013
<2018.1.15 更新>