花開け!
めしの上には、一面の春、
今をしのげや、桜飯。
1月の主役は、・・・桜飯☆

たこめし・材料
- 茹でダコ………150g
- 米………2合
- ショウガ………15g
- だし汁………400ml
- (a)酒………大さじ1
- (a)みりん………大さじ0.5
- (a)薄口しょう油………大さじ1.5
- 万能ネギ………適量
①.米は研いで「だし汁」を注ぎ、30分以上浸水する。
②.タコは一口大に切り、ショウガは千切りにする。

たこめし・タコとショウガを刻む
③.①に(a)を加えて、鍋(もしくは炊飯器の内釜)を傾けながら回して全体を混ぜ、タコとショウガを全体に散らすようにして、上にのせる。

たこめし・炊く前のようす
④.普通に炊き、15分ほど蒸らしたら天地を返して茶碗によそい、刻み万能ネギをのせる。
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
お米の国、ニッポン!・・・ではありますが。
こちらのコーナーでは、主食を敢えて「主役(!)」として、ランダムに毎月ご紹介をしていきますので、どうぞお楽しみに!
私が初めて「料理のHP」というモノに携わったのが、2013年の6月の事です。
とにかく初めは、手探りの状態(!)だったんですけど、半年も経ってくると、料理の資料を取り寄せる事にも慣れてきて、その数もけっこうに増えてきました・・・。 (‘_’)
そこでもう少し、調理工程などにも、具体的な処が知れる資料があればなぁ・・・と。
でもでも、私の能力では、古語で書かれたモノはやっぱり、どうしても読みにくいしで、迷った挙句に「図説・江戸料理事典」という書物を購入してみました。
・・・こちらは、お江戸の当時の食材はもちろん(!)
江戸の料理書のレシピも記載しているので、当時(今もっ!!)初心者な私には、具体的感が満載で、とても楽しめる資料となりました。 (〃∇〃)

こちらは商品名は駿河煮なんですが、お酢は入ってなくて、駿河風・・・らしい?(1個100円くらい★)
記載の仕方も、例えば「めしの部」やら「吸物の部」といったように分かれていますし、食材別の索引までついてますから、旬エッセイを書くのにも役立ちます。 (^_^)v
・・・その中で特に面白かったのが、やっぱりお江戸は「語呂合わせ」ではないけれど、調理法にも変った表現がある事!
例えば「駿河煮」と言ったら、お酢が入った料理法ですし。
「桜煮(または桜煎・・・さくらいり)」といえば、タコの足を薄く小口切りにして、出汁と溜りなどの調味料で、さっと煮たモノ・・・とあります。 \(^_^)/
これは、煮上がったタコの形と色とが、桜の花びらに似ているところから・・・その名が来たのだとも。
たしかにタコって、足を薄切りにすれば、桜の花びらに見えないこともないですし★
炊いてみれば、ほんのりピンクっぽい色もまぁ、出なくもないような・・・。
「お江戸の当時の、皆さまの心持ち」になってみると、食材はどうしても味噌やら、醤油の色で炊くかだし、他は真っ白(!)といった傾向が一杯の食膳に。
・・・ほんのり、赤い色を差してくれる食材というのは、目にも華やかで、見て嬉しい心持ちになれたのではないでしょうか。 (゜_゜ )
そんな・・・タコとさんなんですが★
タコといえば、何と言ってもタウリンです(!)
・・・それには、高血圧からくる血管障害(脳卒中、心臓病)を防いで下さる上に、肝機能までもUP!
肝臓が強くなれば、解毒効果も高まって、健康促進にも一役買います。

睦月のお膳
・・・そして、細胞の生成を促して下さったり、はたまた脳の機能も活性化(!)
味覚障害も防いで下さる亜鉛さんも、これまたタコさんには、たっぷりと含まれています。
また、特にこの時期に嬉しいビタミンEさんですっ!
この・・・ただひたすらに、寒さへの一本道を突き進むしかない今の私たちに、Eさんには、血行促進効果があるので、タコさんって、ホントに今の時節にはぴったりな、パワフル食材なんですよね。 (^_^)/

たこめし
見た目にも楽しく、食べて嬉しい・・・時節の桜飯。
お江戸では、タコさん、とても愛されていたみたいで、タコの煮付けは「江戸煮」と呼ばれていました。
その美味しさも、栄養効果もこの身に蓄えて、じっくりと楽しんでいきたい一品です♡ o(^▽^)o
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「江戸人と蛸。さくら好きだね、日本人」~旬エッセイ・2014
<2018.1.22 更新>