如月の、主役は・・・?

おぉ、ちべたい!
たらいの水まで凍っちゃぁいるが、勘弁ならねぇ!
男は気合いだ、これで一発、勝負の朝はコショウめし!

料理/清水 紀子

2月の主役は、・・・コショウめし☆

<材料2人分>

コショウめし・材料

  • ごはん………300g
  • コショウ………小さじ1/5
  • だし汁………240ml
  • 塩………2つまみ

<作り方>

①.温かいごはんにコショウを加えて、ざっくりと混ぜ合わせる。

コショウめし・コショウを混ぜる様子

②.茶碗に①をよそい、熱々のだし汁を注ぎ、塩をふる。


「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡

お米の国、ニッポン!・・・ではありますが。
こちらのコーナーでは、主食を敢えて「主役(!)」として、ランダムに毎月ご紹介をしていきますので、どうぞお楽しみに!

日本に初めてコショウが持ち込まれたのは、奈良時代の事なんだそう。
・・・それは756年(!)
東大寺に献納をされたという・・・コショウさんは、まずは「貴重な薬」としての扱いを受け(!)
それが室町に入って、ようやく現在のように、うどんの薬味であるとか。
はたまた、吸物の吸い口として活躍をするようにもなりました! (^_^)/

はてさて、としての扱いを受けていた・・・コショウさんです。
お江戸の当時の本草書(薬学書)にも、「胡椒は、魚や茸の毒を消す力がある」とされていまして、健胃やら、風邪薬としての活躍もみられたのだとか☆

戦国の世にもなりますと・・・コショウさん(!)
かの当時は琉球の交易船が大活躍(!)をされていた時代でした。
・・・それは、東南アジアの辺りをけっこうに攻めまくっていたんですね。
交易内容はと言いますと、東南アジアからはコショウやら高木、砂糖なんかを買い付けまして、それを日本やら明、朝鮮にも輸出をしていたんだそうです。 (゜_゜ )
・・・私は当時の資料を読んでいて、この「コショウめし」というのがひどく珍しく感じられて、ぜひとも和心で取り上げてみたいと、考えました♡
この「コショウめし」は、料理書でも紹介をされているんですが。

お江戸の当時って、では朝にゴハンを炊いて、夜は「その冷やごはんを、汁かけ飯にして食べていた★」ようなんですね。
(ちなみに西ですと、ゴハンは夜に炊く事が多かったよう☆)

コショウめし・コショウを混ぜ込む♡

資料には、「コショウの粉を入れて、炊き込む!」とありましたが(!)
・・・そのように仕上げてしまうと、逆にあの・・・。
コショウさんが持っている、あのせっかくのパンチが薄まって(!)しまいそうな感があります。
それでは、けっこうに残念!!

なので、今回は清水先生のご提案もあって、このような調理法となりました☆ (〃∇〃)

ちなみにコショウさん、口にすれば、消化器の働きを活発にするばかりか、腹部に溜まったガスの排除も(!)
ましてや、利尿沈痛にまでも効能がある・・・と、あります。

如月のお膳

コショウさんには、抗菌効果があるのはもちろん(!)
発汗は促して下さいますし、食欲増進にも効果があります。

・・・また外用薬としての活用法もあるんだそうで・・・なんと!
コショウさんの粉米粒を練り合わせて、下腹部に湿布をすれ」ば、排尿を促す効果あり!・・・と、ありますが★
ただし(!)刺激がけっこうに強いので、肌の弱い方には要注意!・・・なんて事も、書かれています・・・。(^▽^;)

今回、コショウ飯を撮影メンバー、全員で体験をしてみたのですが★
そこはやはりか(?)、全員一致で!
だし汁かけての、茶漬け感覚も悪くはないけれど、シンプルなのが一番だね~♡」
という意見に、落ち着きました・・・。 ( ̄ー ̄;

寒~いお江戸の朝に、炊きたてごはんに、コショウをぱらりっ!
口に広がるパンチと辛味で、きっと身体がぬくもった心持ちになれたのではないか・・・と、思います。
・・・男女比にすると、7割は男性だっという・・・お江戸の朝の風情を思えば、こんな画は「よくある朝食風景」だったのではないでしょうか。
・・・もっともこの「コショウ飯」、その跡の七味唐辛子の出現(!)により、だんだんと廃れていってしまったんだ・・・そうですが★
そんなこんなを感じつつ、たまにはパラリと、イキにやってみませんか?
新しいパンチに、巡り会え、身も心も引き締まるかと思います♡ (^_^)/

<2018.2.19更新>

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