こいつの名前を、知ってるかい・・・?
鎌倉の御世から、いまに伝わる、
恐れ入ったか、まさかの、すはま!
2月のお菓子は、・・・すはま☆

すはま・材料
- <茶色>12個分
- きな粉………20g
- 砂糖………20g
- 白玉粉………小さじ2
- 水………小さじ1.5
- グラニュー糖………適量
- <緑色>12個分
- ウグイスきな粉………20g
- 砂糖………20g
- 白玉粉………小さじ2
- 水………小さじ1.5
①.白玉粉に水を加えて混ぜ合わせ、ひとまとまりになったら2等分にして、平たくする。
②.①を、熱湯で3分ほど茹でる。
③.きな粉と砂糖をボウルに入れて混ぜあわせ、茹であがった白玉をおとし全体に、きな粉をまぶす。

すはま・核になる部分に、まぶしていく
④.白玉を細かくちぎりながら、きな粉と混ぜ合わせる。

すはま・混ぜ合わせる様子
⑤.④を小さめの一口大に丸め、表面にグラニュー糖をまぶす。

すはま・まぶす様子をアップで
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
こちらのコーナーでは、デザートをランダムに毎月ご紹介をしていきます。
どうぞ、お楽しみに♡
「州浜(すはま)」って、ご存知ですか?
・・・なんでも、「おめでたい時に飾られる台」の事なんだとか。(右イラスト・参照)
その台の上に当時は、何しろご祝儀の席なので、岩木や花鳥なんかを飾っていたんだそうです。 (゜_゜ )
ところが(!)平安時代の頃までは・・・その風情を楽しんでいたんだそうですが★
・・・面倒になってしまったのか、上に乗せていた飾りの方は一切無くしてしまい★
残った「州浜と呼ばれている台」の上に、・・・お目出度い席ですから、酒杯やら、肴なんかを並べて・・・酒宴をするようになったんだそうです。
・・・いやぁ、風流ですねぇ・・・。 (^▽^;)
もともとは、お正月の祝儀に使われていたんだそうですが、今では結婚式にのみ、その姿を留めているのだとか★
・・・で、その台の形である「州浜」が今度は、家紋にも使われるようになりました。
違(ちがい)州浜であるとか、割((わり)州浜に、州浜木瓜(もっこう)、花(はな)州浜・・・などなど。
色々に、種類も増えてるみたいですね。
・・・で、鎌倉時代の終わり頃になってからだと思われるんですが。
京都の松寿軒というお店で、水飴や大豆粉、白砂糖なんかで、この州浜の形に似せて作ったのが、このお茶菓子であった・・・という事です。
お茶の席で、家紋のお菓子を戴くなんて、・・・何となく鎌倉っぽい感じがしますよね。 (‘_’)
竹を3本も使って、この形に仕上げるのだそうです♡
さて当初は、きな粉を使い、水飴で練って固めていく・・・州浜作りだったのですが★
関東ではもともと、上新粉に砂糖を加えて、蒸して搗いて作ったなる・・・素甘(すあま)というお菓子があったんだそうで(!)
・・・こちらの方も「元は、州浜の形に作られていた」んだそうですが、今ではその名前の由来も何処かに吹き飛んでしまい★
・・・様々に形取られて作られるようになりまして、色もカラフルになりました♡
今回は白玉粉を核にして、何となく纏めていくという・・・作り方なんですが★
「これでホントに、果たして出来るモノか・・・」
という私の問いに・・・清水先生、目の前で再現して下さいました♡
・・・さらっさらのきな粉に、今回は白玉粉の核が、何となく、何となくまとわりついていって、丸くなっていきます・・・。
そうして、とうとう、とうとう出来上がった時には・・・私はしみじみ、感動の溜息を漏らしていました・・・。 (´_`。)
こうして調べてみると、鎌倉時代に考えられたという・・・このお菓子って、なんて素朴なんでしょうか。
ぜひぜひ一度、作ってみて下さい。
鎌倉の茶席の再現に、一役買ってくれるレシピかと思われます♡ (^_^)/
<2018.2.26更新>