第9話 とにもかくにも、一区切り☆

第9話 とにもかくにも、一区切り☆

5年4ヶ月続けさせて戴いていた・・・乗馬教室なんですが、今月の25日をもって終了となりました。 (^_^)/

林邦史朗先生が亡くなられて、これまで様々な事がありましたが★
・・・ある意味、ようやくに先生を通しての・・・様々な事から解放された感もあってか、ほっと一息・・・(?)

最近では、気になるモノにはとにかく、手を出すという・・・習性が付いたみたいで★
「明治維新前の、日本人の暮らし方」であるやら、しきたりであったり何やら。
・・・さらには、もっとずーーーっと昔にまで遡っての、「古代の日本人の生き方」まで感じてみたくなったりしていまして、そちこちをうろっとしています・・・。 (‘_’)

さて、和心HPが始まりまして・・・8ヶ月になりますが。

弥生のお膳

この3月から、カメラマンが交代する事となりました。
・・・これからは、新しい方と清水先生、そして私の3人でタッグを組みまして、残り4ヶ月のレシピを繋げていけば、当初の目的通りに、とにかく12ヶ月っ!
「和心・歳時記レシピカレンダー」が出来るハズで、それでこのHPのレシピ撮影の方も、ひとまずは終了の予定なんです♡

長らく料理の撮影に携わって参りましたが、5年間という歳月をかけまして、料理を通して
・・・時代劇や日本の歴史、日本人の生活、行事食などを通して、気の済むまで勉強をして来れたのにはホントに感謝、感謝の毎日です☆

「ねんきらHP(和心の前に制作していたHP)では、初めて手がけた料理のHPという事もありまして、主に料理の基礎と、和食と洋食の違いの比較を心掛けての制作方針でありましたし。

「ねんきら」最後のお膳カット☆

打って変わって、和心の方では、よりもう一歩っ(!)
「日本人の生活に、密着した調理法」を取り入れてみたくて。
また、時代性も特に意識をして挑戦してみた日々でもありました♡

・・・前者は、東京都武蔵野市は吉祥寺にある料理教室、アプリールクッキングスタジオ飯嶋知晴先生と4年間で。
・・・後者は、小平市在住の清水紀子先生とで、1年の制作予定になっております。
とにかく、自分が思う通りに・・・好き勝手してやって来れたHP達が、今の私の財産になりました。 (^_^)v

それまで、「ねんきらHP」を制作していたので★

「和心」ではより、お江戸の当時の生活に近付けていこうと、清水先生と考えました☆
・・・そして清水先生によると当時は、野菜の生食が殆どなかった!・・・と資料にあったそうなので、一番生に近い食べ方である・・・お漬け物には特に、力を入れました。

お江戸を再現するべく、素朴でありながら、季節をまざまざと感じられるように、行事食やお膳にもこだわりました♡
・・・ところが、こだわりだすと途端に、調べ物が多くなってしまうんですよねぇ・・・しくしく★
そのせいでか・・・手帳をひっくり返してみますと、この3月は特に、ほんとにちょこちょこと思い付いては、そちこちに出掛けていたみたいです・・・。 ( ̄_ ̄ i)

また、真剣試斬の稽古もありますから・・・☆

諏訪の手長神社☆

秩父には足を運びましたし、・・・挨拶がてら、大船の稽古場にもおもむきました。

また別件では、諏訪にも旅立ち。
・・・かの地には、渋谷事務所の神棚設置でお世話になった方がお暮らしになっておられるんですね・・・☆
なので、彼女に車であちこちと・・・知らない場所に連れて行ってもらえるのが、また何とも楽しいのです・・・♡ (〃∇〃)
また「古式参拝」という文字がどうしても気になって、浅草寺から浅草神社を巡るイベントにも参加をしてみました。

振り返るに☆

四柱推命の基本・山野亜紀 制作☆

占い師の資格(四柱推命)を取って、真剣を二振り拵えてから、神棚を作って・・・という、この流れが(!)
和心HPの行事食とあい絡まって、今の私をかりたてているようなんです★ (^^;)

何しろそれまでは、地方に遊びに行った時くらいでしか。
・・・それも、物見遊山的な感じで足を運んでいただけの神社仏閣たちが、何だか今では、どんどんと身近に感じられるようになって来たんですね☆ (‘_’) 

それに・・・何と言っても、アレですね。

ウワサの、タヌキ汁

3月には、上巳(じょうし)の節句がありましたし♡
・・・また、それには前置きがありまして★
それが、昨年末に撮影した「たぬき汁」なんです。

あの下りで、お江戸の頃の住民たちが、とにかく・・・最近何だか、ちょーーっとツいてないなぁ~★・・・なんて思ったりすると、彼らはまず、バカスカとコンニャクをと食べ始めますっ!

・・・悪い運はコンニャク効果で(!)身体の中から全て出し切ってしまって、次には破魔の食べ物(例えば、小豆がゆとか★)を食べて、新しい運気を呼び込もうという・・・。
この生き方に何だかちょっと、ぐっと来ちゃったんですね。 (>_<)

・・・実は林先生が亡くなられて、・・・そう、半年くらい経った頃の事でしょうか。

初めて・・・刀についてのご相談があって、秩父の野村先生の処に伺ったんです。
その時、野村先生が、江戸時代に製作された刀を見せて下さいました。
・・・それが、ほんの20センチちょっとの、ホントに小さなモノだったんです。
・・・どう考えても、実用的ではない刀だと思ったんですが、刀の目利きの出来ない私に、野村先生は教えて下さったのでありました。
「刀の善し悪しとは、物語があるかなしかで決るのだ」と。

・・・見ると、その刀の象眼なんですが。

鍔やら柄頭、目抜きの細工なんかが、けっこうに凝っていたんですね☆
・・・で、野村先生にお尋ねしてみると、鐺(こじり)の細工にはがあって、鍔には波があって、目抜きにはヒョウタンがあって・・・などなどと、仰います★
「・・・これってもしかして、ヒョウタンから駒(こま)とかいう、駄洒落なんですか?」
と私が尋ねると、まったくその通りなのだと・・・先生は仰いました。

「平和な江戸時代で、刀なんて滅多に使わない頃だったら」
馴染みの居酒屋なんかで、腰に帯びた刀を客に見せて、この洒落が分かるかい、なんて尋ねてみる・・・。 (´_`。)

「たかだか、人生50年の時代で、あの時代はみんな短い人生だよ。
病気なんかしたら、もっと短いが、だがそれを精一杯に楽しむのだ
との、・・・お話でした。

そこへ持って来て、例のコンニャクです!
・・・短い人生、つまらない事で落ち込んで時を過ごすよりはっ!!
コンニャクをガンガン食べて、破魔の食べ物で景気を付けて、いざ開運ですっ☆
「さぁ~、次いこうや、次々っ!」
そんな・・・江戸人たちの声が、聞こえるようです♡ (^_^)/

また、上巳の節句なんですが。

・・・実は私、なぜ日本では「蛇がお目出度い生き物」とされているのかが、まったく判っていなかったんですね★
それが西荻窪のセミナーで、井戸先生のお話から、こんな言葉を聞きました。
って、脱皮しますよね。人も、古い自分を脱ぎ捨てて、新しい自分に生まれ変わるという考え方なんですよ」
・・・そんなお話を聞いて、日本人ってなんてスゴイんだろう・・・と考えるようになりました。

先生の著書☆

そして現代では、日本の暦は太陽暦が採用されているんですが、明治維新前のそれは、太陰太陽暦でした。
・・・年の数え方も今とは違って、お正月を迎えると国民が全員、一丸となって「せーの!」で1つ年を取る・・・という仕来りです。
・・・これも、昨年までの自分の古い殻を脱ぎ捨てて(!)
また1年を、新しく生まれ変わって生きる、というのが、元来の・・・日本の習慣であったとのお話だったのです・・・。

どんなにひどい、イヤな事があったとしても、古い自分を脱ぎ捨てる為には、まずはコンニャク!
そして・・・新しい自分には、破魔の食べ物
悪いモノは、身体の中から一切出し切ってしまって、また心を新たに暮らしていく・・・という元来の日本人の生き方に、いたく感銘を受けてしまったんですね♡ (^_^)/

また「ケの日」「ハレの日」を、くっきりと分けて暮らす生き方にも共鳴するモノがありました。

現代では、毎日ご馳走を食べて暮らす人もいるでしょうけれど、どんなに美味しいモノでも、ずーーっと食べているとどこか、飽きてしまいます・・・。
普段の日(ケの日)お祭り(ハレの日)をくっきりと分ければ、毎日をダラダラっと過ごす事なく、気持ちを切り替えて生きていけるのかと。

「山野は、気持ちの切り替えが上手いな」
・・・なんて昔、林先生に言われたことがありますが★

武劇館道場では、3レッスンを続けて受講すると、その当時では7時間にも及ぶ・・・稽古時間であったので。
知らぬ間に、私はちょこちょこと、気分転換をする弟子でもあったようです・・・★ (^▽^;)

林邦史朗書・心構え

さて、唐突なんですが★
8月に、舞台の立ち廻り(アクション指導)に携わる事になりました。
・・・ワタクシ、明治生まれの祖母に育てて戴いたので、第2次世界大戦の当時のお話がとーーーっても苦手だったんですが★
これも勉強と思い、5月から始まる稽古の前にと、今は資料を読みあさる日々を過ごしております。
・・・カメラマンの変更に伴い、レシピの更新がズレまくってはおりますが、何とか1年を切り回せそうで・・・ほっとしつつも、奮闘する毎日を送っております♡ (^_^)/

<<文責・山野亜紀(女 邦史朗) 2017.3.31更新>>

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