春らんまんで、うれしいな。
あちこちぽかぽか、黄色い菜の花、
青いお空に青いおにぎり、みんなで食べよう、お花見弁当!
4月の行事食は、・・・青豆おにぎりのお花見弁当☆

お花見弁当・材料
- <青豆おにぎり>
- 米………2合
- グリンピース(むきみ)………60g
- (a)水………300ml
- (a)塩………小さじ0.5強
- (a)酒………大さじ1
①.米は研いで、水100ml(分量外)を注いでから30分以上置いておく。
②.小鍋に(a)を入れて火にかけ、煮立ったらグリンピースを加えて5分加熱して、火からおろす。

青豆おにぎり・青豆を茹でる様子
③.②が冷めたらグリンピースと茹で汁を分けて、茹で汁+水で320mlにする。

青豆おにぎり・煮汁と豆を分ける
④.③の水分を①に加え、普通に炊く。
⑤.炊き上がったら、③のグリンピースを加えて蒸らす。
⑥.蒸らし終わったら杓文字で全体を混ぜて、手水と手塩を準備して、俵ににぎる。
<しいたけのうま煮>
水で戻した干しシイタケを、砂糖としょう油(同量が目安です)と、戻し汁で煮る。
<焼き鮭>
甘塩鮭を焼く。
<玉子焼き>
卵に砂糖、塩、だし汁を加え、玉子焼きにする。(そうめん&かにかまの卵焼き・参照)
<焼きタケノコ>
ゆでタケノコに、しょう油を塗ってグリルで焼く。

焼きタケノコ・しょう油を塗る様子
<のらぼうのおひたし>
塩味をしっかり感じる沸騰湯で、さっと茹でて軽く絞る。
※塩分が足りなければ、お好みでしょう油やマヨネーズをどうぞ♡
和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
こちらのコーナーでは、日本の行事に関わる「行事食をテーマ」に、ご紹介をしています。
・・・毎月テーマが違うので、楽しみにしていて下さいね♡
私の明治生まれの祖母が、八百屋の店先で鞘付きグリーンピースを見付けると作ってくれていたのが、この青豆ごはんでした。 (^_^)/
・・・グリーンピースも鞘付きのものは、昭和50年代当時では、ほんの短い時期にしか出回る事がなかったこの「青豆ごはん」は、なので我が家にとっては春の象徴のメニュー♡なのでありました。
3はてさて、この・・・秋に種まきをして、越冬をして春から夏に掛けて収穫をされる・・・えんどう豆さんなんなのですが。
もともとは地中海出身のお方で、かの地の気候を日本で合わせると、このタイミングでの収穫になるのだとか。
さて、えんどう豆さんには・・・今回使われている「青えんどう」の他に「赤えんどう」なる種類がありますし、サヤだけも硬莢種(こうきゅうしゅ)と、軟莢種(なんきゅうしゅ)の2種類に分かれます。
硬莢種は、その名の通りサヤが硬いので、完熟させて乾燥をさせて、豆だけを収穫するタイプです。
また軟莢種の方は、サヤが柔らかい内に収穫をすれば「サヤエンドウ」やら「スナップエンドウ」として、炒め物に豆ごはんやら、スープにしても楽しまれ。
・・・これが完熟して流通をすれば、生の豆(一般には、グリーンピース★)のタイプか、乾燥させた青えんどう豆なら、スーパーでも「お豆さん」でお馴染み・・・煮豆やら炒り豆、和菓子の餡に使われたりしますが、赤エンドウなら例えば、みつ豆やら茹で豆で楽しまれています。
ちなみに、青豆でなくて「赤豆で作った豆ごはん」は、炊きあがりが「豆の回りのごはんが、うっすらと赤く染まって炊き上がり」・・・これはこれでキレイですし、美味しいのだそうです。 (‘_’)
3青豆には、ビタミンCやカロテン、食物繊維が多く含まれていますから、免疫力向上やら風邪予防に、その上・・・美肌にも一役買って下さるとか。
今回は、お江戸の頃に広まっていったという「お花見文化」に乗せて、お花見弁当としてしつらえて戴きましたが、実は最近の私は、この・・・平成の世も今年で終り(!)の今頃になってっ!
・・・明治維新前の、日本人の生活に惹かれて仕方がないのであります・・・★ ヾ( ´ー`)
「日本人は、農耕民族」なので、「さまざまなモノで、季節の移ろいを読み取ろうという動き」があるのだそうです・・・。
例えば桜の開花についてもそうで、サクラの「サ」は、「田んぼの神さま」を意味するそうですし。
「クラ」といえば、「神さまの座るところ」の意味で、本来では「田の神さまのおわす処に、お供え物をしていたのが・・・お花見という習慣へと、変っていったのだ」と聞きました。 (゜_゜ )
今年(2018年)は・・・桜の時期もあっという間に過ぎて、季節の移ろいも平年より早く過ぎるように、私には感じます。
・・・何でも鎌倉期に編纂されたという説話集、「宇治拾遺物語(うじしゅういきものがたり)」にも、寺の小僧が、桜の散るのを眺めて泣いていたなる様子が描かれているそうで。
・・・それが、どうして泣いているのかと尋ねると、
「桜の花が早く散ってしまうと、麦の花も早く散り、するとなると今年は不作になると父親が申しておりまして・・・」との事★
・・・古では、「桜の散り具合で、その年の作物の豊凶を占っていた」のだそうです。
現代では、桜というとお花見や宴会を思い浮かべてしまいますが・・・古の人の時代では。
・・・桜は、死者を弔う花であるとも・・・聞きました。
なので「墓地には、桜の花が多く植えられている(!)」とも聞きますが、やっぱり・・・私も現代人なので、そこだけはっ!
美しいモノは、ただ美しいとだけ受け止めていたい感もあります・・・♡ (^_^)v
新しいシーズンの始まる4月です、こんなお弁当をしつらえて、ピクニックでも良いですし、お花見にでも足を運んでみませんか?
・・・元来、こういったお弁当は、人様との親睦を図るエッセンスでもあります。
新しい出遭いが、楽しく豊かなご縁へと繋がれるよう祈って、楽しく時を過ごしていきたいモノです。
青豆の清々しいお弁当を、ぜひお楽しみ下さい。 (^_^)/
お花見の行事食って・・・???
1.桜餅・・・関東と関西では、桜餅にも違いがあるのだそうです・・・。
●長命寺さくらもち(写真・右)
八代将軍徳川吉宗が、隅田川沿いに・・・桜の植樹を勧めていた当時の事のお話です・・・。
長命寺の門番・山本新八が、大量に舞い散る桜の葉っぱを見ていて考案したのが、こちらの桜餅の始まりだとか★
・・・小麦粉を溶いて、薄く焼き上げたモノで餡を巻いてあるタイプの桜餅です♡
●道明寺さくらもち(写真・左)
関西では、まんじゅうの形をした・・・こちらのタイプが主流だそうです。
大阪府は藤井寺市にある道明寺(やっぱり、お寺なんですね♡)にて、保存食として作られるようになったのが・・・始まりなのだとか。
こちらは、もち米を蒸して乾燥・・・砕いて作ったという「道明寺粉」で作られていたようです。
2.花見団子
菱餅の時もそうでしたが、3色団子の色にも意味がある☆のだそうです。
赤は、「春の桜の色」。
白い色は、「冬の雪」を指して、緑は「夏の新緑」と3つの季節を表し、「秋の色」がないのは、「飽きが来ない」に掛けているのだとか・・・★
こういう言葉遊びは、江戸の頃のというより、日本人の心意気なのかも知れません。 (^_^)/
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「春、鰆、えんどう奈良から、やっぱりヒジキだ、日本人!」~旬エッセイ・2015
<2018.4.2更新>