こうしていると、身に染みるねぇ・・・っ、
口に含めば、じんわり、しっとり、噛みしめてみれば、シャキシャキよっ!
・・・緑の色まで、春の香りだ、今夜のおかずは、蕗で作ったじんわり煮。
3月の野菜料理は、・・・蕗のじんわり煮☆

蕗のじんわり煮・材料
- フキ………5本
- (a)だし汁………450ml
- (a)塩………小さじ1
- (a)酒………大さじ1.5
- 木の芽………少々
①.フキは鍋に入る長さに切って、水洗いの後に、多めの塩(分量外)で板摺りする。

蕗のじんわり煮・フキの下拵えの様子
②.たっぷりの湯で3分茹でたら冷水にとり、流水で粗熱とアクを除く。
③.冷めたら皮を剥き、4~5cmの長さに切り分ける。

蕗のじんわり煮・フキの皮を剥く様子
④.鍋に(a)を入れて煮立て、③を加えて1分程煮たら火から下ろして、そのまま冷ます。
⑤.すっかり冷めて味が染みたら、器に盛って、木の芽をあしらう。
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
今月の旬食材、日本原産の食材であるフキを使った・・・季節の一品。
ちまたでは、その色合いの美しさからか・・・「翡翠煮(ひすいに)」と呼ばれたりもするようなんですが、和心イメージに併せて今回は「じんわり煮」のネーミングでご紹介をしています・・・フキさんです。 (^_^)/
・・・ところで私が子供の頃って、実家のある小金井でも・・・そちこちで、よく野生のフキが地面に生えていたんです。
それがまた、10センチ~20センチくらいのミニサイズでして、フキというのは、そういうモノなのだなぁと・・・長らく思っている処がありました★
・・・ところが、ところがっ!
スーパーで売られているフキって、とにかくもぉもぉ・・・ジャンボサイズでありまして、逆に、
「えっ、フキってこんなだったっけ!?」と・・・思ってしまいまして・・・。 (^▽^;)
調べてみますと、野生化しているフキさんは「野ぶき(山ぶき、または山ふきとも)」と呼ばれているモノで、頑張って育っても30~40センチのサイズなんだそうですね★
・・・スーパーでは、栽培種ばかりが出回る事が多いようですから、野ぶきさんの方には余り、巡り会えないわけで・・・。
ちなみに、昨今では・・・愛知県産の早生フキさんが主流☆なようです。
今回は、せっかくの機会なので、この・・・フキの下拵えからを撮影ではお願いをしました。

フキの下拵えの様子
ちょっと手間が掛かるようにも見えますが、やってみるとけっこうカンタンです♡
・・・何より、今の時期の山菜には、冬の間についつい溜め込んでしまった毒素を破壊(!)
体外に排出して下さる効果があるのだそうで、冬の身体を徐々に目覚めさせて、迫り来る夏に向けて体調を整えて下さるという・・・素敵な効果があるのだとか。 (‘_’)
・・・春の時期の山菜料理で得られる、このエッセンスは絶対に見逃せませんっ!!
フキには、カリウムや食物繊維も豊富ですし、この苦味成分はといえば・・・ポリフェノール!
とにかく、この苦味が・・・本当に大切なんだそうですね。

蕗の下拵え・・・皮を剥く様子
そして含まれるフキノール酸には、免疫力向上やら生活習慣病にも効果があるそうですし、季節の変わり目で・・・体調を崩しやすい今の時期には、咳や痰を沈めて下さる効果もあるのだとか。
またフキノリドには、胃腸の働きを助けて下さる働きもあるそうですから、今の時節には・・・大事に取り入れて行きたいお野菜ですよね♡
・・・今回はシンプルに、フキだけで炊いて仕上げてありますが・・・油揚げを加えてみたり、凍み豆腐など、タンパク質と併せての一品に仕上げても良いのだそうです♡
・・・春の食材、フキを楽しんでみませんか?
今回は茎の部分だけを活用してのレシピですが、葉っぱの部分も、アク抜きさえ上手く出来れば・・・炒め物やら佃煮、甘辛煮なんかでもいけるんだそうですよ。
春の息吹、これからどんどんと移ろい変わる季節にのせて、美しい緑の色も楽しんでまいりましょう♡
これからの季節、皆さまの健康にも役立って下さる美味しい一品です。 (^_^)/
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「日本原産、フキ流し!ほうぼう鳴くよな、日本人!」~旬エッセイ・2017
<2018.4.9更新>