お茶碗の中から、ひとすくい、
そーーっと、そっと、掘り出せば、・・・春の広がり、熱い一品、
今日のご馳走、そら豆入りの茶碗蒸し。
4月の脇役は、・・・そら豆入り茶碗蒸し☆

そら豆入り茶碗蒸し・材料
- 空豆………10粒
- 卵………2個
- だし汁………300ml
- 塩………小さじ0.5強
- カニカマ………2本
①.空豆は、袴の下の方の窪みに一本切り込みを入れてから、塩(分量外)を加えた湯で1分茹でて、ザルにあける。

そら豆入り茶碗蒸し・空豆に包丁を入れる様子
冷めたら皮を剥く。
②.ボウルに卵を割り入れ、溶きながら塩とだし汁を加えて、網で漉す。

そら豆入り茶碗蒸し・工程2・・・卵液を漉している様子
③.器に空豆3粒ずつと、一口大に切ったカニカマを1.5本分を入れて、②を注ぐ、
④.蒸気の上がった蒸し器に入れて、強火で1分蒸したら、火を弱めて更に15分ほど蒸す。
⑤.表面が固まってきたら、残りの空豆とカニカマをのせて、更に5分ほど蒸す。
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
こちらのコーナーでは、汁物を敢えて「脇役(!)」として、ランダムに毎月ご紹介をしていきますので、どうぞお楽しみに!
主食が「ひじきごはん」であるなら、汁物は春っぽくて、尚且つ優しい味わいに・・・という事で、色々と清水先生と頭を悩ませていたんですが、
「春っぽい、茶碗蒸しにしてはいかがですか?」とのお話で、ようやくに落ち着きました・・・。
ところで4月といえば、「サヤ付きの空豆☆」がぼちぼち、そこかしこで顔を出す時節ですよね・・・♡
「ナリばかりが大きくて、いざサヤを剥いてみると、ぽっちりとしか豆なんか入ってやしないっ」
・・・そんな事を言っていた母が亡くなって、もう10年(2018年現在)になりますが、月日の経つのってホントに早いものですよね・・・★
はてさて・・・茶碗蒸しというのは、お吸物扱い☆なのだそう。

卯月のお膳
昨今では、旅館のお食事でもホントに、当たり前のメニューですよね。
・・・そして必ず、スプーンが添えられている事が多いのですが・・・本来は「お箸でかき回して、飲んじゃえる汁物の部類」に入るんだそうです。 (゜_゜ )
ちなみに私の母は、子供を育てる時に離乳食として活用をしていた・・・なんて話をしていましたっけ。 (‘_’)
・・・もっとも最近では、子育ての概念も随分と変っていますし、常識も違ってきていますから、今でも通用するのかは・・・定かではありませんが★
まぁ、昭和の時代には、そんな頃もあったということでしょうか。
子育ての経験がないもので・・・私には、何ともという感じでございます・・・。 (-_-;)
・・・実は先日、殺陣の自主稽古☆をしている新宿区のスポーツセンターで。
赤ちゃんをおんぶしているお母さんに、どうしても子供が動いてしまうので、近くに居た私に・・・おんぶの介助を求めたのですが★
・・・私は実は末っ子で、両親ともに晩婚でしたし、親戚は遠くに居ましたから・・・。
小さい子供の面倒を見た経験ってのがホントに少なく・・・★
だっこ紐はおろか、自分がおんぶ紐で育てられている写真を見たことがあるくらい(!)で、ホントに手に取った事もなかったので、マジメにうろたえてしまいまして・・・ホントに、お母さんって偉大だなぁとつくづく、しみじみと感じております・・・。
さて、 莢が空に向かって真っ直ぐに伸びることから、この名が付けられたと言われている・・・空豆さんなんですが。
大きめの莢なら、その中身はというと2~4粒ほどに。
店頭に並んでいるモノは、豆がまだ未熟なうちに刈り取られて出荷されたモノなのだそう。
完熟をしたモノなら「種実用」として、まずは・・・乾燥をさせてから出荷をされるそうですが、こちらももちろん食べられます♡
・・・煮付ければ、慣れ親しんだ・・・おたふく豆やら煮豆へと変身し、加工をされての流通も、もちろんされています。
とにかく、ソラマメさんは・・・食物繊維が豊富で、そしてそこはまた・・・お豆さんですから(!)
代謝を促して下さるというビタミンB群やら、貧血に効果がある鉄分や葉酸も多く含まれておられます・・・。
今回は茶碗蒸しに入れてのご紹介ですが、ゴハンに入れて炊き込みにしたり、サヤごとグリルで焼いても、これまた豆の味がしみじみとしていて美味しいです♡
ただ・・・空豆さんって、ホントにサヤの巨大さと豆の数が引き合わないので、いざ剥いてみるとガッカリ(!)
そんな事も多いんですが、やっぱり今の時節には、春を感じさせてくれるホントにステキな一品ですよね・・・☆
さて「茶碗蒸しの大事なポイント」なんですが、とにかく卵を混ぜたら・・・よくよく漉して、滑らかにする事にあるのだそうです。

卯月のお膳
・・・今回は、色目に赤い色が欲しかったので、カニカマを入れて戴きました♡
空豆とカニカマを表面にお出まし願いたかったので、卵液を2回に分けての2回蒸しの刑でのご紹介をしておりますが、
卵の滑らかさと出汁の味、そして色合いでしみじみと・・・春を感じさせてくれる一品です。 (^_^)/
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「初鰹(!)空豆は安土桃山、日本人!」~旬エッセイ・2015
<2018.4.16更新>