ここが一番、大事なところだ、
・・・ここを越えられたら、お前も一人前・・・だなんて、お師匠さんの言葉だ、
今日も挑戦、グリンピースとカニの入った卵とじあん☆
5月の野菜料理は、・・・グリンピースとカニの卵とじあん☆

グリンピースとカニの卵とじあん・材料
- グリンピース(むきみ)………40g
- カニ缶………40g
- 卵………3個
- (a)だし汁………70ml
- (a)塩………小さじ0.25
- (a)みりん………小さじ1
- (a)酒………小さじ1
- <あん>
- [b]だし汁………大さじ4
- [b]みりん………小さじ1
- [b]酒………小さじ1
- [b]薄口しょう油………2g
- 片栗粉………適量(分量外)
①.グリンピースは、塩適量(分量外)を加えて沸騰した湯で5分程茹でて、そのまま冷ます。
あんかけ用と、トッピング用にカニとグリンピースを分けておく。
②.小鍋に(a)を入れてれて火にかけ、煮立ったら水気をきった残りのグリンピースと、ほぐしたカニを加える。
③.再び煮立ったら卵を溶き入れて、鍋をゆすりながら半熟状になるまで加熱し、火から下ろして器に盛り付ける。

グリンピースとカニの卵とじあん・卵を加える様子
④.小鍋に残りのグリンピースと[b]を入れて煮立て、茶こしに片栗粉を入れて鍋に振り入れて、好みのあんの固さに仕上げたら器に盛り、カニをトッピングする。

グリンピースとカニの卵とじあん・最後に片栗粉を入れる参考資料です!
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
手許の資料によりますと、1433年に室町時代の時の将軍、足利義教が貞成親王に「美物」と称してカニを贈った・・・とあります。
・・・さりとてカニさん、たしかに美しいとは思うのだけれども・・・あの時代★
カニは水揚げされると、すぐに腐敗が進む・・・生き物ですから、まさかに生きたままで献上をした訳ではなかったのでしょうけれど。
・・・やっぱり、塩茹でした形で献上したのかな・・・なんて、考えてしまう私です。 (‘_’)
またカニについて調べていて、ちょっと面白かったのは1880(明治13)年の記述です☆
岡山の牛肉缶詰やら、石川のカニの缶詰、京都のマツタケ(!)の缶詰め・・・などなど、地方の特産品が初めて缶詰になって販売が開始されたのが「大阪の新聞の記事に取り上げられた」・・・とあります。
・・・今もけしてカニさん、安いとは言えませんけれど、マツタケさんに並んでやっぱりカニさん、その当時から高級品扱いだったんだなぁ~・・・と、改めて感心をしました♡
ちなみに明治の頃にはカニ缶は、国外への輸出品として大活躍(!)をされていたようです☆
・・・さて、お江戸の頃はワタリガニが主流だったそうですが、今回は手に入りやすい処で、カニ缶使用でのカニ玉あんに挑戦をしています★
旬のエンドウ豆と組み合わせ、お江戸の人気者である卵とカニさん、役者が三者揃い踏みのレシピでのご紹介となりました。 (^_^)/
・・・さて奈良時代、遣唐使によって伝わったとされている・・・エンドウ豆さんです。
到着した当初は、あまり野菜として馴染みはなかったようですが、お江戸は十一代将軍・家斉の頃になって、ようやくお野菜類の片隅に、そっと加えて戴いたとか・・・★
ただこの当時は、「サヤ付きの、さやえんどう」という形でだけで、楽しまれていました。
・・・そして実はわりに最近まで、エンドウを「縁遠(!)」としていて、若い娘さん達が食べるのを嫌がっていた・・・なんて記述もありました★
・・・うーん、験担ぎの大好きな日本では、ありそうなお話ですよね。
ところでエンドウ豆さんは、タンパク質や食物繊維、それにビタミンB群やCなどの他に、抗酸化作用の高い葉緑素などの栄養成分が豊富なお方です☆
食物繊維もそうなんですが、カロテンも多い・・・エンドウ豆さんは、風邪予防や肌荒れにも効果がありますし、カニさんもまた高タンパク質で低脂肪(!)
そして・・・含まれるタウリンには、血圧を正常に戻して下さる作用がありますし、また亜鉛の含有量も多いお方なので、皮膚や粘膜の維持に、また味覚障害にも効果があります♡
・・・そして卵さんなんですが、こちらにはまさに、命を生み出す栄養が丸ごと詰まっておられます・・・っ!
赤、緑、黄色!
まるで信号のようにカラフルで美しく、しかも身体に良くて。
・・・ふんわり、楽しいカニとグリンピースの卵とじあんはいかがでしょうか。
これから、どしどしと日射しの強くなる時節を迎えていきます。
食べて美味しく、見るだけでも嬉しい、とてもキレイな一品です。
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「やって来たか、ホウレン草!蟹はお好きな日本人」~旬エッセイ・2016
<2018.5.14更新>