今日の塩梅は、どうなんだい?
うまくいったと言いたいが、師匠の目突きが、ちと怖い、
蓋を取れば、ふんわり湯気が、今日のおかずはイカで作った梅干蒸し!
6月の行事食は、・・・イカの梅干蒸し☆

イカの梅干蒸し・材料
- スルメイカ………2杯
- 梅干し………2~3個
- 酒………大さじ2
- みりん………大さじ1
- 薄口しょう油………小さじ1
- サヤエンドウ………適量
①.蒸し器をセットし、湯を沸かしておく。
②.イカは足を抜いて、目のぎりぎり下から足とワタを切り離し、足側からくちばしを除く。
③.軟骨も引き抜いて皮を剥いたら、胴の中をよく洗って切り開いて、食べやすい大きさに切る。
足は2~3本ずつに分けて、長いものは2等分にする。
④.少し深さのある器に③と梅干し、調味料を入れて、蒸気の上がった蒸し器に器ごと入れる。

イカの梅干蒸し・蒸し器に入れる様子(蓋から落ちる湯気が、お皿に垂れないように布を使います)
⑤.7分程蒸したら、④に筋を除いたサヤエンドウも加えて蓋をし、1分程したら火からおろす。
器ごと、食卓にどうぞ。
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
こちらのコーナーでは、日本の行事に関わる「行事食をテーマ」に、ご紹介をしています。
・・・毎月テーマが違うので、楽しみにしていて下さいね♡
6月と言えば、衣替え。
そして、半年分の厄を祓うといわれる行事「夏越しの大祓」で、茅の輪を作法通りに潜っては・・・身を清め☆
その後には、三角形の外郎生地に、破魔の力を持つと言われる小豆を施したお菓子「水無月」を食べて、邪気払いをしたのだとも。
・・・さて6月は「水無月」とも呼びますが、これには諸説があるものの、田に水を引くことから「水月(みなづき)」と名付けられた・・・という説もあるようです。 (゜_゜ )
ところで、梅雨の時期の食べ物というと、やっぱり梅ではないでしょうか。
そして何故、今の季節の長雨を日本では「梅雨(ばいう)」やら、「つゆ」・・・と言うようになったのでしょうか。
・・・調べてみますと、もともとは中国(!)で「湿気が多くて、カビが生えやすい時期」を「黴雨(ばいう)」と書いていたそうです。
それが日本に伝わって、・・・いかにも「湿気でかびやすい時期」を、もともとこの国では「つゆ」と発音をしたのが、中国の文字になぞらえて(!)
・・・とはいえ、「黴(カビ)」の文字を使うのもどうか・・・と誰かが考えたものなのか★
はたまた、今の時期が「梅の結実の時期」でもあったので「梅雨」・・・と、この文字が使われるようになったとか。
さて梅には、豊富なクエン酸が含まれているので、疲労回復効果があるばかりでなく、強い殺菌効果もあるそうです。
・・・そして日本では、古来より梅干は「陣中食」としても活用をされていて・・・とにかく、そちこちで梅干さん、日本人の健康と生活を守って下さいましたっ!
・・・なので今月は、梅干さんの立場を見直し(!)
せっかくなので「梅干を使った料理」を行事食にしてみたいと私が考えまして、清水先生に提案して戴いたのが・・・このレシピ「イカの梅干蒸し」なんです♡
・・・ところで私、今まで「梅干料理」というモノにはとても疎遠で、せいぜい頑張っても「梅ダレ」止まりだったのですね★
なので・・・ここは一つ、新しい扉を開いてみたいと思った事でも、ありました♡
さて、季節のスルメイカ・・・なんですが★
・・・これも独り暮らしだと、なかなか・・・トライする勇気がなくて、尻込みをしながらも挑戦をしてみましたっ。
ところが(!)
いざ料理が仕上がってみますと、これがまた・・・実に色鮮やかな一皿になってくれていたので、見た時には本当に感動をしてしまいましたっ♡
・・・そして、イカさんの方なんですが。
今回は・・・皮こそ剥きはしますけれども、それ以外には下拵えはそう難しくありません(!)
逆に言ってしまえば、そこさえクリアしてしまえば、後は調味料で蒸すだけという、実にお手軽なレシピなんですね♡ (^_^)v
さて、イカのタンパク質というのは吸収がしやすくて、そしてイカさん、何より低カロリー食品です♡
そして・・・イカさん、元気の源とも言われるタウリンが多く含まれておりまして、こちらには肝機能を強壮にして下さるばかりか、眼精疲労の緩和にも効果があるとか☆
・・・とにかく、蒸し器の蓋を開けると、本当にキレイな一皿なんです!
蒸し上がったら、お皿ごと食卓に運び、ぜひその色をご家庭で楽しんでみて下さい。
ほどよい酸味と、蒸して仕上げているので、イカの身はふっくら♡
これは出来たてのアツアツを、ぜひぜひ皆さまでお楽しみ下さい。(^_^)/
梅雨の時期の、雨に関する言葉集・・・☆
1.空梅雨、旱梅雨(ひでりつゆ)、枯れ梅雨
雨量が少ない梅雨
2.栗花落(ついり)、栗花落(ついり)
栗の花が散る頃になると、梅雨入りになっているため、梅雨に入ったという意味
3.走り梅雨、迎え梅雨
5月の中~下旬にかけて降る、ぐずついた天候のこと
4.送り梅雨 梅雨が明ける頃の雨
5.戻り梅雨、返り梅雨、残り梅雨 梅雨明けをした後に、降った美雨が降り続くこと
<2018.6.4更新>