お椀の中を、かき混ぜる。
箸にかかるは、芋だか、何やら、
うっとうしい季節に、純白の汁、
青ジソとミョウガの入った、とろろ汁☆
6月の脇役は、・・・青ジソとミョウガのとろろ汁☆

青ジソとミョウガのとろろ汁・材料
- イチョウ芋………100g+10g(トッピング用)
- 青ジソ………2枚
- ミョウガ………1個
- だし汁………200ml
- 塩………小さじ0.5
- しょう油………少々
- みりん………少々
①.イチョウ芋は、すり鉢ですりおろし、塩を加えただし汁を少しずつ加えながら伸ばしていく。(フードプロセッサーを使ってもOKです♡)

青ジソとミョウガのとろろ汁・だし汁を少しずつ入れてのばす様子
②.器に①を注ぎ、別に千切りにした大和芋を汁の表面にのせて、青ジソ、ミョウガの千切りをのせて、しょう油とみりん、各同量を合わせたタレ少々をかける。
「和心文化メッセンジャー」・・・山野亜紀からの一言♡
こちらのコーナーでは、汁物を敢えて「脇役(!)」として、ランダムに毎月ご紹介をしていきますので、どうぞお楽しみに!
・・・梅雨の時期って、何とはなしに調子が悪く感じられる事はありませんか?
降ってくる雨も、しっとりと濡れる雨であったかと思えば逆に、冷たい雨がザーザーと降っていたり。
最近は梅雨なのに、雨の降り具合も何だか「ゲリラ降雨」であったりして、何だかおかしい気候ですよね★
・・・それも、季節的に言って「梅雨らしくない梅雨」であったり、はたまた「カラ梅雨」であったり。
そして時折、プールをひっくり返したような・・・大雨が降ったりというのも、あります。
さて、今回のお汁なんですが。
・・・ちょっと体力が持たなくて、蒸し暑くてうっとうしいような日には、オススメのお汁です☆
スーパーで売られている山の芋達にも、実は色々と種類があるのですが・・・今回選ばれましたのは、ちょっと粘りに自信があるイチョウ芋さんです(!)
フードプロセッサーを使えば問題ないのですが、手で摺り下ろす場合は、手で持つ部分だけ皮を剥かないでおくと、楽なよう。(左写真・参照)
はてさて・・・山の芋の皆さまです。
ちなみにイモ類の中でも、生食ができるのはこの「山の芋」達だけなんだとか★
・・・言われてみて、初めて気付いたんですが・・・たしかにそうですよね。
山の芋さん、豊富に含まれている消化酵素が、新陳代謝を活発にして下さいますが・・・さて今回、「冷たい・・・とろろ汁仕立て」でご紹介をしているのは、この・・・大事な消化酵素を摂りたいがためなんですっ!
実はコレって、熱を加えてしまうと全く効果がなくなってしまうのだそうですね。
・・・なので、だし汁はまずは冷ましてから(!)
更に冷たく仕上げたいのなら、冷蔵庫で冷やしてから加える方が、良いようです。
また山の芋には、健胃や疲労回復、滋養強壮にも効果があります。
・・・またあの特有の、ヌルヌルのぬめりは、ムチンによるもので、こちらには、粘膜を保護して下さるパワーや、たんぱく質の消化吸収を助けてくれるなんて働きもあります。
ところで、とろろ汁って美味しいんですが★
ズーーッと飲んでしまうとそれきりで、何となく寂しく感じてしまった・・・私です。
・・・なのでこの度は、食感もちゃんと感じられるようにと、少量のイチョウ芋を千切りにして、汁の中に加えてみました♡
こうすると、たるっとして沈みがちなお汁の中でも、青シソやミョウガも沈み込まずに、お汁の具材もよく判って、彩りもキレイに仕上がったように思えます。
とにかく、ちょっと皮を剥くのが面倒なような・・・イチョウ芋さん★
でもでもそこは、粘りのパワーが・・・そこは、長芋さんとは違います!
・・・だし汁でのばして、とろりと仕上げ、ゆっくり、じんわりと楽しみましょう。
雨空に、ちょっとうっとうしくても、この味で気も晴れます。
今の時期を、何とか乗り切って参りましょう♡ (^_^)/
■山野亜紀のHP「ねんきら☆」でも、よろしければお楽しみ下さい☆
※「スズキはめでたし、山芋は? 縄文からだよ、日本人」旬エッセイ・2014
<2018.6.18更新>