歌舞伎の楽しみ方

歌舞伎のすすめー後編ー

後編

*生粋の日本人を体感しよう!

歌舞伎の演目の舞台となっているのは、時代物といわれる、江戸時代以前の時代を舞台とした、江戸時代以前のものと、
そして、江戸時代当時の話題を題材にした世話物と呼ばれるものです。

なので、歌舞伎で観られる世界観は、私達の祖先が生きていた時代そのものなのです。

歌舞伎を観ていて私は思うのです。

私達は、大切なことを忘れてしまったのではないか・・・。

日本人の持っている気質とも言うのでしょうか。。。
日本人は、とにもかくにも純粋で真っ直ぐで真面目で一途なのです

そこで、私が感じた、歌舞伎のストーリーの中の、日本人の特徴の例ををいくつか挙げてみようと思います。

歌舞伎のストーリーで描かれる日本人像

その1

目上の人をとにかく大切にするところ。

いわゆる忠義の心というべきでしょうか。自分の家族よりも、仕えている主人を大切にするあまり、自分の子供を殺してまで、主人を守るのが当たり前でした。

歌舞伎の芝居では、その忠義心を讃えているものの代表格として「勧進帳」があります。

この芝居では、主君を守るために必死で嘘をつく義経の忠義の姿に対する感動が描かれています。

その2

犠牲心もまた当たり前

主君を守るため、或いは家を守るために、自分が犠牲になるのは当たり前、常識ですらありました。

例えば、武家の子供が、同世代のお殿様の子供の身代わりに命を差し出すという芝居があります。
主君の子供の代わりに自らの命を犠牲にした子供の亡骸を抱きながら、その親もまた「よくやった。」と、泣きじゃくるという話です
小さな幼子ですら、家のための、主君のために自ら自分の命を犠牲にするという覚悟ができているのです。
観ているこちらももらい泣きです。

その3

日本人は一途、一途、とにかく一途!

有名な曾根崎心中などの、いわゆる結ばれない恋人たちの自殺を題材にした心中物、
櫓やお七といった燃え上がる恋心に罪を犯す女心、

嫉妬心のあまり殺人事件を犯してしまう男の事件・・・

等々、歌舞伎に出てくる登場人物は、誰もかれも、その心の純粋さ、一途さゆえの真っ直ぐな人たちばかりです。

今の時代に生きる私達からすれば、「馬鹿」がつくほど、馬鹿正直、真面目、心の美しい、魅力的な人たちに溢れています!

今生きている私達に、このように一途さがあるでしょうか・・・?

私は、心の底から、「すごいなあ。」と思うのです。

歌舞伎の芝居を観ていると、本来の日本人ってどんな人だったのだろうかと考えてしまいます。

彼らのような、超純粋な心を持った日本人だったからこそ、太平洋戦争の時に、特攻隊を初めとした命を犠牲にしたたくさんの方々がいたのだと思います。

そして、それは現在にも少なからず受け継がれて、
災害が起きた時も、みんなが平等、みんなに迷惑をかけないようにという心配りができる日本人の姿が、海外の方にも評価されているのでしょう。

でも、

もっと・・・、もっと・・・、

日本人は一途だったはず。

歌舞伎を観ていると、

私達は、自身のことを見直す必要性を迫られるというのは、私だけでしょうか・・・?

以上、亜弥夜流歌舞伎鑑賞術でした。

・・・あなたの鑑賞法はどんか感じですか?

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